ニトリオリジナルエアコンの製造元情報まとめ【Wi-Fi エアコン】
ホームファッション&インテリア専門店のニトリですが、近年は家電も販売しています。
最近では大手家電量販店のエディオンとの提携など、相性の良い家電と家具の組み合わせを強化しています。この動きはヤマダデンキでも逆の流れで起きており、ヤマダデンキでは『家電住まいる館』『Tecc LIFE SELECT』などの家具インテリアを含めた「住」の部分を強化しています。すなわち、ヤマダとニトリは同じ舞台で戦い始めた直接的な競合関係になりつつあるということです。
そんなニトリはインテリア雑貨と同様、SPAでの家電ラインナップ拡充を行っています。
オリジナルブランド(SPA)とは
SPAという言葉はご存知でしょうか。簡単にいうと小売業の販売業者が製造元となってオリジナル製品を展開するというものです。これを行っている例としては『UNIQLO』や『GU』を展開するファーストリテーリングや、家電の『ヤマダセレクト』などが該当します。ニトリの「Nウォーム」「Nクール」や、衣料品の「N+」などがそれに該当しますが、ニトリは多くの商品がこのSPA形式で販売されています。すなわち、ニトリ以外では同じ商品を買えないという点が、同商品での他社との価格競争が発生しない点と併せてそのまま強みになるわけです。




出典:ニトリ
エアコンの特徴




ニトリのオリジナルエアコンは2020年ごろから発売されています。
冷房能力 | 6~9畳 | 8~12畳 | 11~17畳 |
---|---|---|---|
暖房能力 | 5~6畳 | 8~10畳 | 11~14畳 |
型番 | NTR-22E | NTR-28E | NTR-40E2 |
能力 | 2.2kW | 3.6kW | 5.0kW |
電源 | 100V | 100V | 200V |
比較的安価ながらWi-Fi対応
ニトリのエアコンの最大の特徴は何と言ってもWi-Fi対応、専用アプリをインストールすればスマートフォン上から操作をすることができ、外出先でも操作を行えます。外出先から帰宅までに部屋を暖めておきたいなどの地味ながら便利な機能です。




外機内機の氷解洗浄に対応
熱交換器を-19度まで一気に冷やすことで、結露をほこりなどの汚れを巻き込みながら一気に凍らせ、加熱して溶かすことで汚れを落とすという機能です。富士通などの他メーカーでも同様の機能を搭載していますが、高価格帯の上位モデルにこの機能を搭載しているメーカーが多く、全モデルに搭載しているニトリエアコンは比較的貴重です。
製造元はハイセンスか??
結論から言いますが、このニトリオリジナルエアコンの製造元はハイセンスの可能性が高いと考えられます。その中でもエントリーモデルの『Sシリーズ』に近いと考えられます。以下にこの根拠を記載していきます。
【根拠①】デザイン・サイズ
まずはデザインです。先にニトリオリジナルエアコン(2.2kWモデル)の本体画像です。








ランプの配置やルーバーの位置がほとんど一緒です。また、寸法は縦横奥行ともにまったく一緒で、ロゴ以外見分けがつかないデザインです。
【根拠②】機能
名称は違えどどちらも同じような機能を搭載しています。ハイセンスでは『熱交換器 どっちも解凍洗浄』、ニトリでは『氷解洗浄』という名称ですが、どちらも室内機と室外機の熱交換器を-19℃に冷やし、 周囲の水分を付着させて凍らせた後に一気に溶かし汚れを洗い流すという内容の機能になります。




【根拠③】諸仕様
消費電力や省エネ基準などの仕様がほとんど同じです。以下にニトリの2.2kWモデル(NTR-22E)とハイセンスの同能力モデル(HA-S22E)の各仕様を比較してみます。
例
ニトリ NTR-22E | Hisense HA-S22E | |
---|---|---|
畳数目安 | 冷房:6~9畳 暖房:5~6畳 | 冷房:6~9畳 暖房:5~6畳 |
消費電力 | 430W | 430~530W |
運転音 | 内外:57dB | 内外:57dB |
通年エネルギー消費効率 (APF) | 5.8 | 5.8 |
一部を抜粋してみましたが、運転音から消費電力、エネルギー消費効率に至るまでが同じです。
ハイセンスとの違いは?
これらのことから、ニトリのオリジナルエアコンはハイセンスのSシリーズをベースに、機能を変更したカスタマイズモデルである可能性が高いと思われます。
左右風向が非搭載
ハイセンスでは上下の風向調整機能に加えて左右の風向調節機能が搭載されていましたが、ニトリオリジナルエアコンでは上下のみの風向変更となっています。




Wi-Fi
最大の特徴の機能です。
リモコン
リモコンもベースモデルから変更されている点も特徴で、ニトリエアコンはボタンの数やディスプレイのサイズが変更されたシンプルなものとなっています。




出典:ニトリ




各リンク
TOSHIBAとハイセンスのエアコンの取扱開始
2023年より、OEM元であるハイセンスとその子会社である東芝のエアコンの取り扱いを開始しました。いずれもニトリのオリジナルエアコンの上位モデルという扱いで、価格も比較的高価です。




いずれも6・10・14・18畳で、価格と型番は以下になります。(型番を選択すると各商品サイトにリンクします)
畳数 | 東芝 (価格・標準工事費込み) | ハイセンス (価格・標準工事費込み) |
---|---|---|
WiFi機能 | 〇 | 〇 |
特徴 | プラズマ空清 熱交換器洗浄 オールシーズン無風感 | ハイパワー冷暖 熱交換器洗浄 |
6畳 | RAS-K221DX 140,850円 | HA-H22F-W 104,700円 |
10畳 | RAS-K281DX 163,850円 | HA-H28F-W 134,700円 |
14畳 | RAS-K401DX 185,850円 | HA-H40F2-W 157,700円 |
18畳 | RAS-K562DX 223,700円 | HA-H56F2-W 171,000円 |