SUNEASTのM.2 SSD 『SE900 50シリーズ』レビュー。PCIe Gen4対応では最安クラス。【PS5ギリ対応】
今回はSUNEAST製の『PCIe Gen 4』対応SSDである『SE900』シリーズのレビューです。
近年はSSDの低価格の流れが大きく、1TBの容量でも最安6000円を下回るほどになりました。この中でも特に安価に提供しているのが「SUNEAST」というブランドの製品で、非常に安価ながら販売元は正式名称は旭東エレクトロニクスという国内の会社が行っています。2017年前後からAmazon等の通販サイトで見られるようになり、現在ではヨドバシカメラなどの大手家電量販店でも取引があるようです。
ちなみにですがSUNEASTというブランド名、旭、朝日(SUN?)東(EAST)という会社名を英語にしたのが由来なのかなと勝手に思っています。
スペック情報
そんなSUNEAST製のSSDですが、Amazon等での悪い評判は特になく、ある程度の信頼性がありながらコストパフォーマンスの良さで一定の人気があります。
以前当サイトでも同社製のSSDをレビューしましたが、4年近く問題なく動作しており、品質共に満足しています。
今回は同社の製品ではハイエンド帯になる『SE900 Gen4』対応モデルになります。
型番 | SE900NVG50-02TB |
---|---|
規格 | PCIe Gen4 M.2 Type 2280 |
容量 | 2TB ※512GB ※1TB |
読み込み速度(Read) 書き込み速度(Write) | 5,000MB/s 4,400MB/s |
コントローラ | Innogrit5220 |
NAND | 3D TLC |
DRAMキャッシュ | 非搭載 |
TBW | 1000TB |
保証期間 | 5年間orTBW |
価格 | 16,000~19,000円 |
今回紹介するモデルの容量は2TBですが、512GB・1TBの取り扱いもあります。Gen4ではありますが、DRAMキャッシュが搭載されていない為、転送速度自体は控えめな印象です。(7,000MB/sなどのモデルもあります)
2TB Gen4では最安クラス
筆者が購入したタイミングの価格は16,182円で、これが発売以降最も安い価格でした。現在(2023年2月)では18,000円程度で販売されています。
また、この価格は現在のAmazon上で最安クラスで、有名メーカーでは23,000円程度で発売されていることから価格の安さが大きなメリットになりそうです。ヒートシンクが装着済みな点も良い点で、別途購入する必要がないことも出費を抑えるのに役立ちます。
Innogrit5220を採用、DRAM非搭載
コントローラにはInnogrit5220を使用していることを紹介ページにて大きく記載しています。これはADATA製の『LEGEND 840』やPATRIOTの『VIPER VPR400』などでも採用例があるようです。いずれもDRAMキャッシュが非搭載のモデルに採用されており、HMB(Host Memory Buffer)を使用するために最適化されたコントローラであると考えられます。
前述の通りDRAMキャッシュは非搭載です。システムメモリをキャッシュ代わりとして使用しているため、ランダムアクセスの速度が比較的遅くなることが予想されます。
なお、同社はDRAMキャッシュ搭載のモデルも発売しています。
容量 | 価格 (2023/01/03) | シリーズ | DRAM キャッシュ | 読・書速度 |
---|---|---|---|---|
512GB | 6,980円 | SE900NVG | 5000・4600MB/s | |
1TB | 10,780円 | SE900NVG | 〇 | 7000・5000MB/s |
1TB | 8,972円 | SE900NVG | 5000・4600MB/s | |
2TB | 19,800円 | SE900NVG | 〇 | 7000・6500MB/s |
開封
早速レビューしていきます。
素晴らしくシンプルな外箱
こちらが外箱です。本体の写真などが一切ないシンプルなデザインで、この割り切りようはかえって好印象です。
また、裏面にはJANコードが記載されており、小売店舗などの実店舗での販売も想定していることがうかがえます。これがあるとちゃんとした商品感がして良いですね…、信頼性が1段階上がります。
開封しました。説明書などは特になく、パッケージにSSDがセットされています。説明書が必要なユーザーが買うようなものではないですからね、現実的です。
本体です。ヒートシンクがついていることもあって、5mm~8mm程度の結構な厚みがあります。ノートパソコンなどでの装着を考えている場合は注意が必要です。縦横のサイズは普通です。
転送速度
PCIe Gen3環境でのテストになりますので、ほとんど意味をなさないものになります。
CrystalDiskMark 8.0.4
Gen3の転送速度ギリギリまで速度が出ています。
PCI Express×4とSATAの速度
最大値 | Gen 5 | Gen 4 | Gen 3 | SATA 3 |
---|---|---|---|---|
転送レート | 128Gbps | 64Gbps | 32Gbps | 0.6Gbps |
転送速度 | 1.6GB/s | 8,000MB/s | 4,000MB/s | 600MB/s |
SATA3に対する倍率 | 26.6倍 | 13.3倍 | 6.6倍 | 1倍 |
TBW
次にTBWの比較をしていきます。TBWとは耐久性能評価と呼ばれるもので、この程度の書き込み容量まで問題なく動作するはずですよ、というものです。
1000TBという設定になっており、Gen4SSDの中では標準的な部類に入ります。1日100GBの書き込みを行った場合で28年間、500GBの書き込みでも5年半以上持つ計算です。
ここはあまり気にする必要はないでしょう。
2件のピンバック
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