復活!「aiwa」からローコスパスマートフォン、タブレット&PCが複数登場!!!【ブランド名のみ】
アイワブランドは死んでいませんでした。
1951年に設立、2002年にSONYに吸収合併され、2008年にブランドが終息した「aiwa」ブランドから、2022年にスマートフォン&タブレット端末が発表されました。これは同ブランドを譲り受けた「JENESIS」が発売し、「aiwa デジタルシリーズ」として展開される予定とのことです。
タイトルの通りではありますが、先にお伝えすると…「誰が買うの?」と個人的に思ってしまうような製品群で、性能は低いわ価格は安くないわで、あまり褒めることのできない紹介内容になります。
ブランドの最盛期を知る人々に向けたものなのでしょうか。だとしてもガッカリされて更にブランドに傷をつけかねないかなと… 「VAIO Phone」の二の舞いにならないといいですが。
各モデルをご紹介していきます。
スマートフォン
JA2-SMP0601 16,800円
メモリ2GBの「ハイコスパエントリーモデル」です。日本国内に超安価向けのOSである「Android Goエディション」搭載モデルを投入するとは…という感じですが、日本でこのOSを搭載する機種は非常に珍しいです。販売会社である「JENESIS」が以前もGoエディションのOS搭載機種を投入していました。
JA2-SMP0601 | |
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OS | Android 12 (Go Edition) |
SoC | UNISOC T310 |
ベンチマーク | 約10万点 (Antutu) |
メモリ容量 | 2GB |
ストレージ | 32GB microSD |
ディスプレイ | 6.5インチ液晶 HD+ 1600×720 |
アウトカメラ | 広角:約1,300万画素 マクロ:200万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 Wi-Fi 5(ac) |
バッテリー | 4,000mAh |
生体認証 | 無し |
防水 | IP52 (防滴) |
イヤホンジャック | 搭載 |
サイズ | 164.4×76.6×9.2 約190g |
価格 | 16,800円 |
メモリ容量は2GB、ストレージ容量は32GBで、水準としては7年前のハイエンドモデル(XPERIA Z5)、4年前のミッドレンジモデルくらいでしょうか。性能は非常に低く、これでは通常のAndroidが正常に動作しないだろうと容易に想像できます。サイズも大きく、重量も重めです。ディスプレイは6.5インチHDのしずく型ノッチ液晶です。防滴なのが褒められる点でしょうか。
スペックだけ見れば約1万円の「Fire HD 8」「Fire HD 10」に近いです。価格だけ見ればスマートフォンの中では安価ですが、全くコスパが良いとは思えません。公式サイトの紹介文も「5GHz対応」などと今や当たり前のことを大々的に記載しているあたり、何を強みにしたいのかなと思ってしまいます。
Androidタブレット
JA2-TBA1001 39,800円~
約4万円の「タフでスマート。aiwaタブレットのフラッグシップモデル」とされています。このモデルはなかなか面白い特徴を揃えており少し興味がありますが、システム的なスペックは低く、コストパフォーマンスは非常に悪いです。
デザインは全体にアルミなどの金属類を使用しており、質感は良さそうです。
JA2-TBA1002 | |
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OS | Android 12 |
SoC | Mediatek MT8183 |
ベンチマーク | 約10万点 (Antutu) |
メモリ容量 | 4GB |
ストレージ | 64GB microSD |
ディスプレイ | 10.3インチ液晶 FHD+ 2,000×1,200 |
アウトカメラ | 約1,300万画素 |
インカメラ | 約800万画素 |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 Wi-Fi 5(ac) |
バッテリー | 6,800mAh |
生体認証 | 無し |
防水防塵 | IP65 |
イヤホンジャック | 搭載 |
サイズ | 248.8×158.5×7.9mm 約490g |
価格 | 39,800円 |
このモデルの特徴として、タブレット端末としては今では珍しい「IP65 防水防塵」に対応しており、国内ブランドから防水対応タブレットの発売がほとんどなくなってしまった今、少なくはないニーズをカバーする貴重な選択肢になるのではないでしょうか。
ディスプレイは5:3という珍しい比率のFHD+液晶で、解像度も充分です。パネルにはgorillaglassを使用していますが、バージョンは不明です。
SoCは「Fire HD 10 (2019)」に採用された「MT8183」で、性能は低いです。バッテリー容量は6,800mAhで厚みが約7.9mmと比較的薄いです。スピーカーはクアッド(4つ)です。
また、このモデルには専用キーボード(別売り)が用意されています。Bluetoothなどではなく専用の端子から接続できます。完全に英語配列ですね。
JA2-TBA1002 19,800円~
ほぼ「Fire HD」なタブレット端末です。「コストパフォーマンスとスペックのバランス◎のエントリーモデル」としています。コストとスペックのバランスをコストパフォーマンス言うのでないでしょうかという指摘は割愛します。
JA2-TBA1002 | |
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OS | Android 12 |
SoC | Mediatek MT8168 |
ベンチマーク | 約10万点 (Antutu) |
メモリ容量 | 4GB |
ストレージ | 32GB microSD |
ディスプレイ | 10.1インチ液晶 HD 1280×800 |
アウトカメラ | 約500万画素 |
インカメラ | 約200万画素 |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 Wi-Fi 5(ac) |
バッテリー | 5,000mAh |
生体認証 | 無し |
イヤホンジャック | 搭載 |
サイズ | 243.3×161.8×9.7 約490g |
価格 | 19,800円 |
ちょっと性能の高いFire HDな構成です。SoCは「Fire HD 8 /Plus」と同じ「MT8168」を搭載しています。メモリ容量は4GBで、平均的な水準にあります。それ以外は特筆すべき点はあまりないです。
10.1インチですがディスプレイ解像度はHDで、画面の粗さが気になりそうです。スピーカーがステレオに配置されているので、動画鑑賞に使えるでしょうか。
JA2-TBA0801 16,800円~
今回発表されたAndroidタブレットの中では最廉価のモデルです。「A2-TBA1002」の8インチ版といった印象ですが、メモリ容量が削減され、OSも「Android Go」になっています。
JA2-TBA1002 | |
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OS | Android 12 (Go Edition) |
SoC | Mediatek MT8168 |
ベンチマーク | 約10万点 (Antutu) |
メモリ容量 | 2GB |
ストレージ | 32GB microSD |
ディスプレイ | 8インチ液晶 HD 1280×800 |
アウトカメラ | 約800万画素 |
インカメラ | 約500万画素 |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 Wi-Fi 5(ac) |
バッテリー | 4,400mAh |
生体認証 | 無し |
イヤホンジャック | 搭載 |
サイズ | 124.0×208.0×8.8mm 約334g |
価格 | 16,800円 |
Windowsタブレット
JA2-TBW1001 49,800円~
2in1のWindows11搭載タブレットです。付属のキーボードを使用することでノートPCのように使用することができます。キーボード配列は日本語と記載されていますが、写真を見る限り英語配列に日本語を割り当てたものになりそうです。
JA2-TBA1002 | |
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OS | Windows 11 Pro |
SoC | Intel Celeron N4020 2コア2スレッド |
ベンチマーク | 1570 |
メモリ容量 | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.5インチ液晶 HD 1920×1280 |
アウトカメラ | 約500万画素 |
インカメラ | 約200万画素 |
ネットワーク | Bluetooth 4.2 Wi-Fi 5(ac) |
バッテリー | 26.6Wh (3500mAh/7.6V) 最大7時間 |
生体認証 | 無し |
端子 | イヤホンジャック microSD Type-C ×2 Mini DP or microHDMI |
サイズ | 247.6×173.6×8.8mm 約600g キーボード:300g |
価格 | 49,800円 |
SoCの性能が低いのが残念です。これが4コアの「Celeron N5100」や「N4120」であればもう少し良いのになと思ってしまいます。
ストレージ容量やメモリ容量も最低限ですが、一応Gigaスクール構想の仕様と同等です。10.5インチ16:10のFHD液晶ディスプレイで、ステレオスピーカーです。
キーボード含めて900gという重量は魅力的ですが、バッテリー容量は少なめです。以前話題になったアイリスオーヤマの「Luca」よりコスパ悪いですね。
スマートウォッチも登場
JA2-SMW0001 5,800円
スマートウォッチもリリースされます。見た目は「Applewatch」です。防水防塵に加え、心拍数と血中酸素濃度の測定機能があります。
強みがあまり分からない
価格は確かに安いものは多く、国内で有名であったブランドが安く販売されているという話題性はあると思います。しかしながら、メモリ2GBのスマホなど、これらの多くが価格以下のスペックではないのかと感じてしまいます。
今回発表されたモデルは「aiwaデジタルシリーズ」第一弾とのことで、今後も展開されることが予想されます。その際にどのようなモデルが出るのか期待したいところです。