「Galaxy Z Fold 4 5G」の海外レビューを紹介。大きくはないが、堅実な進化。
先日始めて「Galaxy Fold」を使用しているユーザーをみました。まだまだ日本国内では馴染みの無い分類に入る折りたたみ式スマートフォンですが、いつの間にかGalaxy の『Z』シリーズは先日第四世代が発表されました。つまり四年目まで到達しているということで、日本ではあまり人気のないように見えても、世界的には順調に売れているということです。
そんな「Z」シリーズの最新機種、日本でも展開が確実な『Galaxy Z Fold4』の海外でのレビュー記事をご紹介します。
デザイン








上の画像が『Z Fold4』で、下の画像が『Z Fold3』です。この二つに大きな違いはなく、マイナーチェンジモデルのように捉えられがちですが、これは改善点が無いという訳ではなく、これまでのデザインを基に細かいブラッシュアップしたモデルであると言えそうです。
ディスプレイ
ディスプレイ面の画像です。1枚目の画像が『Z Fold3』で、2枚目の画像が『Z Fold4』です。ほとんど変化はありませんが、ディスプレイスペック的には微妙に変更されています。
Fold4 | Fold3 | |
---|---|---|
画面サイズ | 7.6インチ (メイン) | 7.6インチ (メイン) |
解像度 | 2176×1812 | 2208×1768 |
画面サイズに違いはありませんが、縦横比が変更されており、少し横に幅広になっています。これはメインディスプレイを閉じてサブディスプレイで使用するときの操作感向上のためとのことです。
リフレッシュレートは120Hz、最大輝度は1200nitでこれまでと同じです。




また、これまで通りSペンにも対応していますが、相変わらずペンを収納するスペースはありません。純正のカバーでは収納スペースがついたものもあります。
カメラ
今回のモデルで大きく進化したと言っていい機能の1つとしてカメラ機能があります。レビューでは、iPhone 13 Pro、Vivo X80 Pro、Galaxy S22のクラスには及ばないものの、50MPに強化されたメインレンズは十分に優れているとしています。




性能
SoCにはQualcomの最新ハイエンドである『Snapdragon 8+ Gen1』を搭載しています。こちらは2022年に発表されたばかりの新モデルで、発熱などでの評判があまり良くなかった『Snapdragon 8 Gen1』の改良版になります。性能向上と省電力性向上を両立したSoCで、現在のAndroidスマートフォンの中でもトップクラスの性能です。
メモリ容量はLPDDR5Xの12GB、ストレージ容量はUFS3.1の最大512GBで、こちらもトップクラスの仕様です。
Antutuベンチマークでは『約900,000点』という非常に高いスコアを記録しており、ゲームやエンターテイメント、DeXなどの様々な場面でストレスフリーな操作感を実現できているとしています。
バッテリー
バッテリー容量自体は前モデルの「4,400mAh」から据え置きですが、実際のバッテリーライフはSoCの省電力性アップによって向上しているとしています。しかしながら、充電速度という点に関してはあまり良い評価を行っていません。これは最高の充電速度が25Wであることが要因で、満充電まで約2時間かかるとのことです。




他社のスマートフォンでは40Wや80W、120Wなどの超急速充電技術を採用していることに対してハイエンドモデルの中では遅いというのが挙げられています。Galaxy は2017年の「Galaxy Note 7」シリーズでバッテリーの発火事故という大きな問題を受けて、安全のために充電速度を抑える傾向にあります。
また、充電器が付属していないことにも悪いポイントとして言及されています。
15Wのワイヤレス充電と4.5Wのリバースワイヤレス充電に対応しています。
総合評価
処理性能の高さやエンターテイメント性の高さから総合的には良いスマートフォンである。とはしていますが、あまりにもデザインが代わり映えしないのはどうであろうかとも問題提起しています。また、フォルダブル型の宿命でもある重量と折りたたんだ際の厚みについても改善点があるとしています。
総合評価 | ★★★★☆ | 4.0 |
---|---|---|
デザイン性 | ★★★★☆ | 4.0 |
ディスプレイ品質 | ★★★★☆ | 4.0 |
ソフトウェア | ★★★★☆ | 4.0 |
カメラ性能 | ★★★☆☆ | 3.5 |
処理性能 | ★★★★☆ | 4.0 |
バッテリー | ★★★☆☆ | 3.5 |
長所
- 折りたたみとしての完成度の高さ
- ディスプレイ品質
- マルチタスク機能
- 処理性能
短所
- 前モデルからの変更点の少なさ
- Sペンの収納場所がない
- 充電速度の遅さ(25W)
- 非常に高価かつかさばる
引用元:91mobile