分かりづらさ解消なるか。USBの規格名称が大幅変更へ【USB 10Gbps】

USBの規格が複雑すぎる問題解消なるでしょうか。2022年10月、USBに関する規格を制定する「USB-IF」がUSBの規格名称を変更すると発表しました。まずはこれまでの問題と新しい規格の比較を行います。

新旧対照表

新名称転送速度
80GbpsUSB 4 Version 2.0
USB 40Gbps40GbpsUSB 4 Version 1.0 Gen 3×2
USB 20Gbps20GbpsUSB 4 Version 1.0 Gen 2×2
USB 3.2 Gen 2×2
USB 10Gbps10GbpsUSB 3.2 Gen 2×1
USB 3.2 Gen 1×2
USB 3.1 Gen 2
USB 5Gbps5GbpsUSB 3.2 Gen 2×1
USB 3.1 Gen 1
USB 3.0
USB 2.0480MbpsUSB 2.0

こちらが比較表になります。右側の古い名称では発表時期に合わせてバージョンが複数存在しながら、転送速度は同じという紛らわしい状況が長年続いていました。「USB3.2とUSB3.1、どっちが早いの?」と聞かれたとしましょう。これの答えは「USB3.2のほうがが早い場合もあるし遅い場合もあるし同じ場合もある」というものになります。ややこしすぎます。

こんな状況を打開するように作られたのが表の左側(新)の名称です。表中央の転送速度に合わせた名称となっており、バージョンごとにそれぞれあった規格も統一されています。『USB2.0』以前の名称変更は行われないうえ、最近発表された『USB 4 Version2.0』への言及はありませんでした。

新しい規格ロゴ

右側のロゴはパソコン本体に印字するなどの使用に適したものとなっています。

機器への印字の例

このように、名称こそ新しくはなりましたが、これらの表記で新しい製品が発表されるまでにはまだ時間がかかりそうです。また、これまでの発売されてきた機種の名称を変更したり、ロゴマークを書き換えることはできないことからしばらくの間は混乱が続きそうでもあります。

SAUCE:USB-IF

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です