「BMAX Y11」詳細実機レビュー!小型軽量な2in1です。
中華PCをレビューするのは2017年の12月に旧サイトで紹介した「CHUWI Surbook Mini」以来、約2年半となります。購入するのもこの時以来なので中華PCを手にするのは久しぶりです。
当時から比較するとローエンドクラスのCPUでは大幅な性能の向上は見られないものの、8GBのメモリや256GBぼストレージなど、最低レベルのスペックは上がっている印象です。スマートフォンもメモリ4GB、6GB。ストレージ128GBが当たり前な時代になりましたからね。PCでも真っ当な流れでしょう。
・「BMAX」について
さて、今回購入したPCは「BMAX Y11」です。CHUWIなどに比べて創設も新しく知名度も低めな印象のあるBMAXですが、日本国外ではポータブルモニターや電子書籍リーダー、ミニPCなどの様々な製品をリリースしています。
なお、「BMAX」はブランド名であり、正式な会社名は「创想未来(广州)信息科技有限公司」となります。文から予想できなくもありませんが、Google翻訳にかけると「Imagine Future(Guangzhou)Information Technology Co.Ltd.」と表示されます。
BMAXのグローバルサイト↓
Global – BMAX
BMAX
中国の求人サイトを見てみると、現在の従業員数50は人程度で比較的小規模であることがわかります。
ロゴのマークがトランスフォーマーの顔に見えなくもありません。中華系PCは中国語のロゴマークがPCの背面にプリントされていたりすると少し残念な気もしてしまいますが(Cube Mix Plusの背面のロゴマークはダサいと思った)、アルファベットで「BMAX」。シンプルで悪くないと思います。
・BMAX Y11のスペック
機種名 | BMAX Y11 |
OS | Windows 10 Home (届いた製品は Windows 10 Pro) |
CPU | Celeron N4120 (旧モデルは N4100) |
RAM | LPDDR4 8GB (2GB ×4 の構成) |
ストレージ | 256GB M.2 SSD (SATA) 換装可能 |
ディスプレイ | タッチ対応 11.6インチ 1920×1080 (FHD) IPS フルラミレーション |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5) Bluetooth 4.2 |
I/O | USB Type-C ×1 (USB3.0) Micro USB ×1 (USB2.0) micro HDMI ×1 microSDカードリーダー 3.5mmジャック |
バッテリー | 26.6Wh(7000mAh/3.8V) |
サイズ | 275 x 187 x 13 mm 998g(公式値) |
今回の商品購入先はAmazonになります。本来はBanggodで購入する予定でしたが、日本への発送が不可能となっていたので偶然在庫ありとなっていたAmazonBMAX公式ショップから購入しています。Amazonでは長い間在庫なしの状態が続いていたので日本国内のサイトから購入できる機会は少ないと思われます。
GearBestでも販売を行っています。
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・実機レビュー
・開封
約2日で到着しました。やはり日本の郵便、宅配システムは優秀です。
・本体デザイン、操作感
画面には上の画像のスペック記載フィルムの下に保護フィルムが貼ってありましたが、気泡があるならまだしも、毛が挟まっていました。さすがチャイナクオリティーです。初めから貼らない方がましです。
キーピッチはだいたい「18mm前後」でしょうか。11.6インチのノートPCとしては充分なピッチ感です。
・タッチパッドはジェスチャーに対応
タッチパッドが11.6インチの割には大きくて操作しやすいです。ジェスチャーにも対応しているのでかなり便利だと思います。「LAVIE Hybrid ZERO」のタッチパッドより圧倒的に使いやすいです。
・カメラは右下に配置、画質はまあまあ
・スピーカーの音質は意外に良い
中華PCのスピーカーなんておまけレベル。なんて思っていましたが、いい意味で覆してくれました。スピーカーは左右両サイドに搭載されているのですが、音もそれなりに大きく、低音から高音までバランスよくなっている印象です。「 LAVIE Hybrid ZERO 」より良いです。動画再生機として使っても悪くないかもしれません。
・microSDカードは差し込みにくい
本体キーボード側右サイドに配置されているSDカードスロットですが、爪を使わないと差し込むのが難しいです。差し込むとSDカードは完全にPC側に埋め込まれる形になるので、見た目はいいのですが取り出すときにも爪を使う必要があります。
・USB Type-Cは映像出力に対応
Type-C~HDMI変換アダプター経由での映像出力に成功しています。
thunderbolt変換アダプター経由の映像出力は不可能でした。
・充電はUSB PDに対応
本体付属の充電器の仕様は「12V 2A」となります。
・システム情報
少し驚きだったのが、「Windows 10 Home」ではなく「Windows 10 Pro」がインストールされています。
ライセンスは大丈夫なのでしょうか。まあ日本国内で販売しているくらいですから大丈夫なのですかね。少しラッキーな気もしますし不安な気もします。
CPUはしっかりとマイナーチェンジモデルのN4120が搭載されていました。Edgeブラウザやファイルエクスプローラーなどの動作はきびきびしており、充分なスペックです。
メモリ構成はBIOSで確認してみたところ、「DDR4-2133 2GB」メモリが0スロットから3スロットまで搭載されていました。デュアルチャンネルに対応ということになります。
搭載されているWiFiモジュールは「Dual Band Wireless-AC 3165」となっています。Intel製のWiFiモジュールで、アンテナは1×1、最大速度は433 Mbpsです。スピードを上げたい人は換装も不可能ではないと思われます。
搭載SSDは「FORESEE 256GB SSD」で、Passmarkのサイトにもベンチマーク結果の情報が記載されています。
・各種ベンチマーク
・CrystalDisc mark 7.0
内蔵SSDの転送速度↓
SDカードリーダーの転送速度↓(Class10 32GB 最大90M)
十分実用的な速度だと思います。SDカードリーダーについても大きなデータの転送をしない限りは大丈夫でしょう。
・PassMark
CPUスコアは「3131点」と、予想より良い点数でした。Passmarkの公式サイトの表記では「Celeron N4100」が「2528点」、「N4120」が「2555点」となっています。
Passmarkの限りで性能が近いCPUとしては、「Core i7-5600U(3099点)」や、「Core i5-8200Y(3070点)」などがあります。ここまで良い点数が出るのでしょうか。この性能が出ているとしたらコスパは最強です。
・バッテリー持ち
26.6Wh(7000mAh/3.8V) のバッテリーを搭載していますが、体感的な減り具合としては、インターネットの利用で1時間に15~20%程度の減り具合といったところです。このサイズ感と薄さですので、バッテリー持ちについては仕方がないでしょう。
・まとめ (メリットとデメリット)
・メリット
- 高級感のあるデザインでかっこいい
- 薄型&コンパクトで1.02㎏とそれなりに軽量
- 文章作成程度には十分なスペック
- Type-Cで充電なのでPDのモバイルバッテリーが利用可能
- 思っていたより高音質なスピーカー
・デメリット
- ディスプレイ部が揺れる(振動しやすい)
- フルサイズのUSBは搭載されず(Type-Cがもう一つあると良かった)
- バッテリー持ちはそこまで良くない(薄さとのトレードオフ)
Jumper X1のレビューを見ると、そっくりですね。びっくり!