WALKMAN A100 (NW-A105)レビュー androidウォークマンです
↓(自身の感想を主に纏めた追記レビューを行っています。こちらのページは主観強めです。)
こんにちは。2019年の9月に海外で発表され、約2ヶ月後に国内でも発売されたSONYの新型ウォークマン、A100シリーズ。F880やZX2以来約5年ぶりとなるAndroidを搭載したウォークマンとなり、大きな話題となっています。
私は前機種である「A50」や「A30」を利用してきましたが、ストリーミングサービスに直接非対応なところやケーブルの煩わしさから、最近は「WF-1000XM3」とスマートフォンで音楽を聞く傾向にありました。そこで発表された「A100」シリーズ。買ってしまいましたね。仕様は下記のページにて紹介していますのでご確認下さい。
このページでは使用感、性能テスト、気になった点などをまとめていきます。
・開封
いつものSONYのAシリーズの箱です。A50の箱と比較していますが、サイズや見た目まで殆ど同じです。違うのは「Qualcomm apt-X hd」のフォントなどでしょうか。
箱をあけてみました。本体が見えています。「A50」まではSONYのロゴがプリントされた紙が1枚挟まれていましたが、今回ではなくなっています。
本体を入れている箱まで全くと行っていいほど同じです。本体サイズが殆ど変わっていないので当たり前かもしれません。個人的には箱のデザインに力を入れて値段が上がるくらいなら、最低限のデザインの箱にして本体価格を下げてくれたほうが嬉しいので特に何も思わないです。
付属品は説明書とケーブル、Type-Cのカバーになります。今回から充電端子がType-Cになったことも大きな変化ですね。
・A50 と比較
前面は黒いベゼル面が増え、心なしかスタイリッシュな印象になりました。スマートフォンっぽい見た目になったなとも思えます。本体サイズはほとんど変わらずに画面サイズが3インチから3.5インチになったのもスタイリッシュさを増幅させているようにも感じます。
・セットアップ
電源ボタン長押しで電源を入れます。A50以前と違って、初めにSONYロゴが表示されてからいつものブートアニメーションになります。Androidらしさが出ています。
Androidの初期設定画面が出ました。Wi-Fiのセットアップ。Googleアカウントへのログインなど、この時点ではウォークマンを使用している感覚は全くなく、小さいスマートフォンを使用している気分です。
セットアップが終わると、ホーム画面になります。最下部のドッグに並んでいるアプリは左から、「W.ミュージック」「音質設定」「ノイズキャンセリング設定」「Googleplayストア」「Google Chrome」になります。
・ミュージックアプリの使い勝手
「W.ミュージック」のレビューです。まずはじめに思ったのは、「A30」から「A50」までに続いてきたUIと殆ど変わっていないと思いました。
上にスワイプするとライブラリートップ、下にスワイプで音質設定、左にスワイプで再生リスト、右にスワイプでお気に入り一覧のページに移行する仕様を引き継いでいて、「今まで通りの操作」ができます。また、動作がキビキビするようになり、とても快適になりました。スクロールの遅れなどを感じさせません。
ただし、「今まで通り」楽曲の検索ができません。聞きたい曲をいちいちスクロールしながら探すのは非常に面倒くさいです。なぜ機能を追加しなかったのか疑問でしかありません。また、「音楽の全てをシャッフル」という事をワンタップで行うことができません。上記2つの機能は同じSONYのXPERIAシリーズに限らず多くの音楽プレイヤーに搭載されている機能なだけに、非搭載なのがとても残念です。
そして、スリープタイマーがなくなりました。なぜでしょう。
良くも悪くも「今まで通りの操作、機能」です。
不便でしたので比較的使い勝手の良いXPERIA用ミュージックアプリをインストールして使用してみました。
・「音質設定」
Androidにも関わらず、W.ミュージックの利用中は「メディアの音量」などとは別に120段階のマスターボリューム設定があります。ただし、Bluetoothでの音楽再生時にはマスターボリュームは適用されず、基本的な音量調整のみになります。
他の音質設定としては、A50と比較して良くなった点と悪くなった点があります。
・ソースダイレクト機能の追加
すべての音質設定をオフにすることができる機能です。以前にも上位モデルに搭載されていましたが、ついにAシリーズにも搭載されました。
・イコライザーのバンド数追加
8バンドから10バンドになっています。細かく設定できるようになりました。
・エフェクト機能の廃止
「スタジオ」「マトリックス」などの再生エフェクトがなくなりました。
・ノイズキャンセリング、外音取込設定
基本的機能は前モデルと変わりませんが、イヤホン選択の項目がなくなりました。だからと言って旧モデルの「IER-NW500N」では使えないというわけではありませんでした。しっかりと使用することができます。「MDR-NC750」などでは確認していません。
・システム
・ストレージ
16GBモデルを使う場合はSDカードが必須と言ってもよいくらいです。初期での空き容量は約9GBで、ソニーの公式サイトでは「ハイレゾ音源20曲」分となっています。SDカードは64GBが1500円程で売っているので、ウォークマンの32GBモデルを買うよりコストパフォーマンスに優れています。
注意点として、標準の機能としてSDカードの内部ストレージ化がないことです。要するにアプリのインストール先をSDカードに変えることは不可能ということです。ただし、音楽データやストリーミングサービスのオフラインの保存先をSDカードにすることはできるので大きな影響はなさそうです。
・CPU-Z
このような仕様となっています。
・antutuベンチマーク
バージョン8での計測結果ではこのようになりました。
3Dベンチマークはインストールはできても起動することができなかったので、計測できていません。音楽を再生する機器にしては十分でしょう。決してAndroidスマートフォンなどと比較するようなものではありませんね。
・A1 SDベンチマーク
このような計測結果です。
・YouTubeMusic
・パズドラ
インストールして起動することができました。バグがところどころ見られるので、CPUに最適化できていないのだろうと思います。これは仕方ないですね
・OS内で無効化されている機能
パスワードの自動入力機能が見つかりません。Googleが提供しているサービスで、Android8.0以上の端末なら標準的に搭載されているはずですが、設定から探しても見つかりませんでした。少し不便ですね。
・Bluetooth接続…「WF-1000XM3」と接続
ウォークマンAシリーズでは珍しく、AACに対応しています。
接続安定性ですが、人ごみの中などでは時々再生が途切れることがあり、Pixel3のほうが少ないと感じました。
Bluetooth接続の場合、標準の音質設定を利用することができないことには注意が必要です。通常のAndroidは設定できるのですけどね。SONY製の一部ヘッドフォンの場合は「headphones」というアプリである程度の音質設定ができます。
・USB Type-Cイヤホンと接続
Pixel 3に付属していたType-Cイヤホンと接続してみました。
ウォークマン側でもイヤホン側でも音量の調整ができません。常に最大音量で再生されます。これでは使い物になりませんでした。
・バッテリー
使えばすぐ減ります。有線(DSEE HXオン)で30分聴いて約7パーセントほど減りました。その後のスリープ状態でも一時間に1%以上減る感じです。かなり減ります。電池持ちの悪さに定評のあるPixel3よりも減ります。
しかし、意外に充電スピードも速いです。USB PD対応、18WのTypeC充電器では、1時間に70%近く充電できます。こまめに充電をすればバッテリー切れの心配はなさそうですが、A50は二日は余裕で持っていたので、大幅にバッテリー持ちが悪くなったといえるでしょう。
私も16GBモデルを使っています。
ストリーミングサービス等のアプリがあまり入れる事ができずに悩んでいました。
SDカードの内部ストレージ化ができないものかとネットで調べていました。
abdコマンドによる内部ストレージ化です。
ネットの記事に従って64GBのSDカードと合わせて80GBと認識しました。
しかしどうしてもアプリがSDカードに移動できませんでした。
それから1年以上経過して、ネットの記事に開発者オプションにアプリを外部ストレージに移動する設定を発見しました。
おかげさまで今はたくさんのアプリを使って快適に使っています。