【速報】SONYが新ウォークマン「A100」「ZX500」シリーズを海外発表。特徴と比較

2019年9月5日(日本時間)SONYはIFA2019にてAシリーズの新型機種となる「A100」シリーズとZXシリーズの新型「ZX500」を発表しました。日本国内での発表は行われておらず、Aシリーズについては16GBモデルと40周年記念モデルになり、価格もわかっていません。特徴と詳細を確認していきます。

 2019年10月16日追記。ウォークマンA100 シリーズが国内でも発表されました。これに伴い、価格、仕様の詳細も明らかになってきました。

  • 共通の特徴
・ F880以来となるOSAndroid搭載
・ 各種ストリーミングサービスが使用可能に
・ WMポートを廃止。初のUSB Type-C採用
・ 画面サイズが3.1インチから3.6インチHDに大型化
・ 連続再生時間が減少
・ カセットテープスクリーンセーバーを搭載
     無操作状態が続くと画面がカセットテープ風デザインになる。
・ 120段階のマスターボリュームを採用


  • A100シリーズの特徴
Images of A100 Walkman® A Series
「NW-A105」「NW-A100TPS」
A50シリーズの販売も継続されるとのことです。これはバッテリー持ちが減少したことなどもあり、完全な上位機種とは言い切れない所があるのかもしれません。
 
・スペック
 
サイズは画面が3.1インチ800×480)から3.6インチ(1280×720)に大型化しました。今は流行りの有機ELではなくTFT(液晶)です。
本体サイズは
画面が大型したのに比べほとんどサイズアップしていないところも特徴です。画像の通りベゼルレスなデザインになったのがあるでしょう。
また、重量も99gから103gと、微小な変化にとどまっています。

 

A50とのデザインの比較。

 
画像の通りですが、数年ぶりのandroidを搭載しています。ここからだとGooglePlayストアもインストールされているのでカスタマイズされたAndroidの音楽再生専門機、的な感じではなく、音楽プレーヤーアプリの変更やその他アプリのインストール、Youtubeなどのネット動画の再生もすることができそうです。
(AndroidとしてのCPUやメモリなどの仕様は不明だが、あくまでもウォークマンでありメディアプレイヤーという位置づけなので、ゲームなどに向いているSoCではないと推測される。)
 

1.8GHzの4コアCPUだということがわかりました。Snapdragonに同じ構成のSoCが存在しなのでMediaTekやRockchipの可能性が高そうです、もしくは新規独自開発のものでしょうか。Rockchipの場合はRK3288というSoCの可能性が高そうです。

追記・ARMのCPUである「Cortex-A53」の4コア構成のSONY独自プロセッサであることが判明しました。メモリは4GBで、音楽プレイヤーとしてはそれなりのスペックです。
仕様が近いSoCだと、「Helio A22」(Cortex-A53の4コア構成) などがあげられます。採用例としてXiaomi 「Redmi 6A」などがあります。同SoCのAntutuベンチマークスコアは約60,000点前後ですが、今回のCPUの場合、クロック周波数が比較して低めであるのと、グラフィック能力は高くないということから、50,000点前後のスコアが期待できそうです。

Rockchip RK3288のスペック
・プロセスルール:28nm
・CPU: 最大 1.8 GHz で動作する 4コアの Cortex-A17 プロセッサ。
・GPU: Mali T-764 。OpenGL ES 3.1, OpenVG 1.1, DirectX3D 11.1対応。[8]
・DRAM: 64bit幅 DDR3L, LPDDR2, LPDDR3 対応。

 2014年に量産が開始されたプロセッサです。ドスパラの2017年のタブレットや一部chromebook、シングルボードコンピューターなどでの採用例があります。
調べた限りだと同じ条件に当てはまるSoCはこれくらいですね。気になる点として「32ビットCPU」であること(iPhone5などの32ビットCPUのスマホはIOS11の時点でアップデートを打ち切られている)、5年前のSoCであることがあります。ここまで古いSoCをいまさら使うのでしょうか。性能的にはSnapdragon425程度はあるようですが、CPUよりグラフィック能力に力を入れているとのことです。


また、ノイズキャンセリング設定や音質設定、W.プレイヤー、Chromeもドッグに配置されているのが確認できます。


また、Androidも当時から5年経過しどんな端末でも快適に動く環境が整っているので心配には及ばないと思いますが、F800シリーズであったように不要なプリインストールアプリが電池もちに悪影響を及ぼすという問題がどうなっているかも注目したいところです。

Images of A100 Walkman® A Series


>サイドのデザインはA50シリーズを引き継いだものになりそうです。音量ボタンが+-統一のものから分割のものになったこと以外の配置は同じですね。アルミ削り出しボディも継続していることから、ひんやりとした高級感あるの見た目になるでしょう。
上下の部分はフラットなものであったA50シリーズ以前に対してラウンドのきいたデザインに変更されています。

Images of A100 Walkman® A Series
Images of A100 Walkman® A Series
下部はストラップホール、USBType-C、microSDスロットがあります。
Images of A100 Walkman® A Series
これがカセットテープスクリーンセーバーの画像です。この機能はZX500と共通で、曲の形式(FLACやMP3)などの再生音楽の品質に合わせてデザインが変化するとのことです。

Androidの搭載によりSpotifyやapple musicなどのストリーミング配信サービスの再生に対応したことはとても良い変更点と言えるでしょう。DSEE HXの高音質でストリーミングを直接聞けるのは嬉しいです。これらに伴いBluetoothレシーバー機能、USB DAC機能は省略されました。
Bluetoothでの連続再生時間は10時間ということです。 イヤホンとの接続環境によって多少増減するはずです。

おまかせチャンネル機能がなくなりました。この機能を利用していた方はそれなりにいたのではないでしょうか。気分に合わせてミックスリストを自動で作成してくれる便利な機能であったため、かなり残念です。

・価格

sonyストアでの販売価格

・16GB 本体のみ [32‚000円+税]

・16GB 付属イヤホンありモデル [39‚000円+税]

・32GB 本体のみ [37‚000円+税]

・懸念点

バッテリーもちが前機種に比べて悪化しています。これもA50シリーズが併売される理由の一つであるでしょう。ノイズキャンセリング機能オフ状態でのハイレゾ再生は16時間と、A50の30時間に対してほぼ半減しています。バッテリー持続時間の良さはオーディオ再生専門機(マルチメディアプレイヤーとなりましたが)として他社に比べてSONY優位に立っていたところであり、かなり重要なところでありましたが、サイズを維持することやAndroidを搭載するうえでバッテリーを犠牲にしたということでしょうか。個人的には一番残念なところです。F880シリーズがMP3での連続再生時間が30時間に対してA100が26時間と減少しているのも気になります。しかし、WMポートを廃止し、Type-Cを採用したことは英断と言えるでしょう。これによりスマートフォンとケーブルを統一することができ、モバイルバッテリーなどでの運用もしやすくなりますが、いずれにしろ単体でのバッテリー持続可能時間が長いに越したことはありません。

また、付属イヤホンが新型に変更されたということです、6mmドライバを採用し、前機種から50%のサイズダウンを図ったとのことです。

  • 40周年記念モデル(NW-A100PS)


カセットウォークマンを彷彿とさせるカバーやデザインになった40周年記念モデルです。基本的な使用はA100シリーズと同じです。国内未発表で価格は440ユーロ/599ドル(オーストラリア)で11月発売予定とのことです。

  • ZX500の特徴

 

「NW-ZX507」

シルバーとブラックの2色展開であったZX300ですが、ZX500では今のところブラックの一色のみとなっています。
追求:シルバーもあります。
Images of ZX500 Walkman® ZX Series



A100シリーズ同様のホーム画面です。ノイズキャンセリング機能がないのでドッグにサポートガイド的なのが配置されています。

比較もかねて前面。

こちらも大幅にサイズアップしたという感じではありません。ベゼルレスの効果でしょうか。
Images of ZX500 Walkman® ZX Series

背面。


左側面にUSB Type-CとマイクロSDスロットが搭載されています。SDスロットはスロットイン方式からトレータイプに変更されています。
右側面のZX300との比較画像になります。ボタンデザインのあしらい方以外の変化は見受けられません。
 
上部。
 
 
A100シリーズでは音質の向上はほとんど手を付けられていませんでしたが、ZX500ではさまざまな改良がみられます。
 
また、
・11.2 MHzのDSDのネイティブ再生、PCM 384kHz再生に対応
・OFC milled block(無酸素銅)採用
・新型の高音質はんだ採用
・「FT CAP2」新型コンデンサーを4基搭載
 
などといった改良点がみられます。
 
 

 

  • さいごに
ついに最新のandroidを搭載したウォークマンが発表されましたね。F880からA30、A50と購入して使用してきた私にとっては久々な小さな画面のandroid端末はガジェット的にも面白そうでとても販売が楽しみで仕方がありません。多分買います。バッテリーのもちが少し気になるところですが。きっとF800シリーズよりは持つだろうと思いたいです。
なぜTypeCになったのにも関わらず充電時間が遅いのかのは疑問点です。まさか5V0.5Aしか対応していなかったりしないでしょうかね。QualcommのSoCならQCなどにも対応しててもおかしくないのですが、5v2a程度の出力があるなら2時間程度で充電時間できるはずです。
価格はAシリーズの約2万円程度を据え置くのでしょうか。A40シリーズがイギリスでは180ユーロに対してA100は350ユーロなのもあり、A50も併売される予定であることから価格が上がりそうな気もします。属イヤホンのデザインが今のところ確認できないので、今後更新する予定です。

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