UMIDIGI F1 レビュー&比較

2019年の初めに発売され、約19,000円という超低価格からかAmazonでもベストセラー入りするなど、圧倒的なコスパで人気を博している中国UMIDIGI F1のレビュー。
カメラの画素数がソニー製4800万画素になったF1 Playという兄弟機もあるが、価格が22,000円に上がりROMも64GBに削減されるなどから、無印の方を購入した。

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・UMIDIGIとは

UMIDIGI (深圳市刷趣优米科技有限公司、优米手机、ユミディジ)は、中華人民共和国の広東省深圳市を拠点とする通信機器メーカーである[1] 。2018年までは「UMi」ブランドを名乗っていた。 出典:Wikipedia

 UMIDIGI PowerやX、S3など2019年に入ってからコストパフォーマンスの良いスマートフォンを展開しているメーカーだ。技適を取得している機種が多いことから、日本向けの販売にも力を入れていることが感じられる。

UMIDIGI F1 SIMフリースマートフォン Android 9.0 5150mAh大容量バッテリー 18W高速充電6.3インチ FHD+ 大画面 ノッチ付きディスプレイ 128GB ROM + 4GB RAM Helio P60オクタコア 16MP+8MPデュアルリアカメラ 技適認証済み 顔認証 指紋認証 NFC対応 最強のコスパ auキャリア不可 (ブラック)

基本情報 モデル:UMIDIGI F1 RAM:4GB ROM:128GB バッテリー:5150mAh(標準)急速充電:18W プロセッサ&GPU CPU:MTK、Helio P60、4xCortex-A73、2.0GHzおよび4xCortex-A53、2.0GHz GPU:ARM Mali G72 MP3 800MHz 拡張可能なストレージをサポート256GBまで(VFATフォーマット) サイズ 高さ:156.9 mm 幅:74.3 mm 厚さ:8.8 mm 重量:186 g カメラとビデオ 16MP + 8MPリアカメラ 6素子レンズ、F / 1.7口径、1.12μmピクセル、1 /…

・スペック

・開封

低価格モデルでありながら箱に高級感があり、付属品も充電器、カバー、フィルムと、かなり充実している。ドコモやAUなどの国内キャリア向けモデルの高級感も付属品もない外箱は少しでも見習ってほしいところである。
外箱

取った状態
外箱を開けた状態

付属品。他にスタートガイド、SIMピンなどがある。
充電器は最大18W対応で赤のケーブルが特徴的。
保護フィルムがはじめから貼られている
背面、はじめからカバーが装着された状態になっている
カバーをとると背面にもフィルムがついているので注意。技適も確認。
電源オン。AOSPな起動画面だ。

・外観をPixel3と比較

サイズは写真以上に差があるように感じる。

F1にはイヤホンジャックがあるのも特徴。
Pixel 3は厚み7.9mmに対してF1は8.8mmあるので、1mmほどの差があります。背面の素材もガラスとプラスチック(?)なので数値以上に大きく差があるように感じる。

・ディスプレイ

本体サイズの違い以上に画面サイズの差は大きい

Pixel3は5.5インチに対して、F1は6.3インチとなっている。F1はベゼルレスデザインとしずく型ノッチを採用しており、圧倒的な大画面を感じることができる。ただし、画質については有機ELでHDR対応のPixel3の方が発色も良く圧倒的に綺麗に感じる。だからと言ってF1の画面が綺麗でないわけではなく、多少の赤みを感じることがあるもののPixelの約4分の1程度であるという価格帯を考慮すれば十分すぎる画質と言えるだろう。

・カメラ

はっきりいってカメラに期待をしてはいけないだろう。UMIDIGIのカメラの画質がいいという話を多く聞かないが、実際画質はお世辞にも良いとはいえない。
明るさのコントロールがうまくいかず、ピントも合いにくい
白飛びするような場面が随所で見られ、フォーカスが中央周辺でないと合いにくいという問題も感じられた。また、背景ぼかしなどの機能もぼかしが不自然で安定しなかったりと、普段から使えるような完成度になっているとは言えない。がこのスマホの欠点はここぐらいしかないというのがすごいところだ。

・性能

・Antutuベンチマーク

なかなかのCPU性能だ
Helio P60はSnapdragon 636や660などのミッドレンジ帯SoCと近い性能をもっている。同等の性能のZenfone5などが5万円程度であることを考えるとこの機種のコストパフォーマンスは素晴らしいだろう。
Pixel3

以下の画像に機能等のスクリーンショットを載せる。
6点マルチタッチに対応。6点とは珍しい。

・CPU-Z

・センサー類

・A1 SD bench

・指紋認証・顔認証

 指紋認証の精度はフラッグシップモデルに比べると劣るものの、認証されてから起動までの時間は充分早い。指紋センサーの長押しでスクリーンショットやステータスバーを下すなどの機能を割り当てることもできるので便利だ。
 インカメラを利用した顔認証機能もある。iPhone Xシリーズのような赤外線センサーを利用したようなものではないので信頼性が高いとは言えない。

・バッテリー

驚異の5150mAhのバッテリーを搭載しています。100%の状態で2時間ほど使用した結果、-8%であったことからもこの機種の電池もちはすばらしいものだ。また、8時間程度充電しない状態で30分程度使用したときには-4%ほどであった。

・オーディオ音質

スピーカーはType-Cポートの右側でモノラルだ。音質は良いとは言えないが流し聞き程度に使うのなら十分だろう。また、音設定から「音声強化」というものがあり、音を底上げする機能があるが音量を5段階ほど上げると音割れする場面がみられる。
最近では珍しくなったイヤホンジャック搭載。ハイレゾに対応しているかは不明。

音声強化

・その他機能

1.スクリーンショットの音がふざけている。
カメラのシャッター音はしないのにスクリーンショットの音は鳴る謎仕様。そして音が大きい&ガラケーのシャッター音みたいな「カシャ!!」という変な音が鳴り、電車内などの静かな空間では使いたいとは思えない。
2.Smart Assistant
多分UMIDIGI独自カスタマイズ機能。ナビゲーションバーや画面録画などの機能が追加されており、設定から確認することができる。ちなみにAndroid Pie(9.0)だがPixelシリーズなどにあるナビゲーションバーの操作方法は使うことができないが、UMIDIGI独自のジェスチャー方法が用意されている。

こんなもの
3.DurSpeed
特定のアプリを利用している間はバックグラウンドアプリの動作を制限することで高速化をするという機能だ。ゲーム向け機能であるだろう。
4.Wi-Fi
電波を拾いにくいという問題点がある。特に5GHz帯では他機種がアンテナ3本から4本なのに対してこの機種だと1本から2本と、少し弱め。

・まとめ

・性能
良い点:普段の使用に支障のないスペック
悪い点:ゲームなどではSnapdragon 660などであればさらに良かった
・カメラ
良い点:デュアルレンズ、1600万画素
悪い点:ピント、ノイズ、ホワイトバランス
・ディスプレイ
良い点:6.3インチ大画面FHD+、しずく型ノッチ
悪い点:ノッチ周りの発色
・バッテリー
良い点:5150mAhの大容量
悪い点:とくになし
・音質
良い点:音が大きい、イヤホンジャックあり
悪い点:スピーカーの低音、音割れ
・デザイン
良い点:ベゼルレスデザイン、比較的薄い
悪い点:背面の素材がコストカットを感じられる
・価格
良い点:圧倒的に安い
悪い点:とくになし

価格帯を考えればどんな欠点もすべて許せるようなスマートフォン。FHD+の大画面、ベゼルレスデザイン、大容量バッテリー、128GBROM、必要十分なCPU。近頃のトレンドをほとんど抑えながら2万円を切る価格になるのは素晴らしい。

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