「XPERIA 5」発表!仕様と価格予想
今年も秋の新モデルが発表される時期が近づいてきました。Sonyからも何機種かが発売されるだろうと予想されており、その中でも既に海外で発売されていて国内発売への期待が大きい「XPERIA 5」の特徴をまとめます。
Xperia 1に続く新生Xperiaシリーズの第二弾です。21:9ディスプレイやSoC、トリプルカメラなどの基本的な性能は「XPERIA 1」そのままに、小型化を実現したモデルになります。
・スペック
Xperia 5 | Xperia 1 | |
---|---|---|
サイズ | 約158×68×8.2mm | 167×72×8.2mm |
重さ | 約164g | 約178g |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL 2,520×1,080ピクセル(FHD+) | 6.5インチ 有機EL 3,840×1,644ピクセル(4K) |
OS | android 9.0 | android 9.0 |
CPU | Snapdragon855 | Snapdragon855 |
メモリ/ストレージ | 6GB/64GB・128GB microSDカードによる拡張 | 6GB/64GB microSDカードによる拡張 |
アウトカメラ | 1,220万画素(超広角)16mm 1,220万画素(標準) 26mm 1,220万画素(望遠) 52mm ※35mm換算 | 1,220万画素(超広角)16mm 1,220万画素(標準) 26mm 1,220万画素(望遠) 52mm ※35mm換算 |
インカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
防水/防塵 | IP68 | IP68 |
NFC/おサイフケータイ | 対応/未対応(グローバルモデル) | 対応/対応(国内モデル) |
バッテリー容量 | 3,120mAh | 3,200mAh |
仕様上では大きな変化は見られませんが、本体サイズが大幅に小型化されています。XPERIA 5の横幅68mmは、2017年に発売されたコンパクトハイエンドモデルである「XPERIA XZ1 compact」の幅65mmに比べて+3mmであり、かなりコンパクトに仕上げられています。また、ミッドレンジモデルである「XPERIA Ace」が67mmになっています。先日発表された「XPERIA 8」は6インチで幅69mmですので、ベゼルの狭さもうかがえます。
①ディスプレイ
6.1インチのFHD+(21:9)有機ELディスプレイとなっています。XPERIA 1からの変更点としては、解像度の低下とインチサイズの小型化があげられます。サイズは6.5インチから6.1インチになり、解像度は4K+からFHD+に変更となりました。SONYのBRAVIAなどのテレビにも採用例が多い高画素化技術「X1」をスマートフォン向けに落とし込んだ「X1 for mobile」が搭載されており、ブラビア最新モデルに近しい処理をモバイル上で実現しているとしています。
②カメラ
標準(26mm)、超広角(16mm)、望遠(52mm)の組み合わせのトリプルカメラになっています。この構成はXPERIA 1同様です。
瞳AFというSONYの一眼レフ「α」シリーズデジタルカメラの「サイバーショット」シリーズなどに搭載されている機能のXPERIAへの移植が実現しました。この機能は動画のように被写体の目にピントを合わせ続けられる機能で、連射時のピンぼけを防ぐことや、動いている被写体にもピントを合わせ続けることができる機能になります。
また、秒間10枚の被写体のピントを合わせながらの連写に対応しています。
以下比較としてに公式サイトでのXPERIA 5での撮影例と私がPixel3で撮影した写真を載せてみます。
XPERIAがどのような条件で撮影したのかは不明ですが、標準レンズにはF値1.6のかなり明るいレンズを搭載しています。写真の比較については好みが分かれるなと思います。コントラストの差が明確です。
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・システム
SoCにQualcommのSnapdragon855を搭載し、メモリが6GB、ストレージが128GB又は64GB(UFS2.0)です。
最近のハイエンドモデルのスマートフォンでは一般的な構成となっています。最近のAQUOSやGalaxyなどにはメモリ8GBのモデルも出てきているので、メモリ8GBの構成があっても良いかと思います。ただし、近年採用例が減りつつあるMicroSDカードにXPERIA 5は対応しているのでストレージの拡張ができます。
オーディオ面では、SONY製スマートフォンとして二例目、XPERIA 1に続いてのDolby Atmos®に対応しています。映画館のような臨場感のあるサウンドを楽しむことができるとのことです。
・価格予想
国内発表はされていませんが、海外で発売されている価格やXPERIA 1の国内価格から予想していきます。
イギリスのAmazon(Amazon.uk)やソニーの公式販売サイトではWF-1000XM3とのセットで£699(92,229 円※10月)で販売されています。
また、SIMフリースマートフォンの販売サイトであるETORENでは、関税等込みで83,400円で販売されています。最近発売された機種として値下げも行われていない中ではかなり安い部類といえるでしょう。
ちなみにですが、XPERIA 1の販売価格が公式販売サイトでカバー付き112,213円です。ETORENでは83,330円になっています。販売からある程度時間が経ったXPERIA 1でこの価格です。
Docomoオンラインショップの価格では、103,752円(割引等なし)で、auでは104,399円になります。
XPERIA 5 ETOREN
https://jp.etoren.com/products/sony-xperia-5-j9210-dual-sim-128gb-blue-6gb-ram-
この傾向から考えると、docomoでの一括価格は90,000円前後になるのではないだろうかと予想できます。
・まとめ
総務省による携帯端末販売代金規制など、様々な変化が起きている携帯電話業界では、昔のようにハイエンドモデルが割引されて売れやすいという時代は終わりました。SONYはスマートフォン事業で苦戦している状況にありますが、最近では格安SIM各社向けに「XPERIA Ace」や「XPERIA 8」の投入など、ハイエンドモデル以外にも力を入れはじめています。SHARPが「AQUOS Sense」シリーズで成功して国内トップシェアを維持しているように、SONYも復活へ向けて体制を立て直しはじめたのではないでしょうか。
画面の大型化一辺倒になりつつあるハイエンドスマートフォン市場でスリムなモデルが出ることは大歓迎です。