『Galaxy A53 5G』の海外レビューを紹介
日本でも4月に発表され、キャリアモデルとして発売予定である『Galaxy A53 5G』について、Android Policeでのレビューが投稿されていたのでご紹介します。
Galaxy A53 5Gの概要
日本国内ではdocomo、au、UQモバイルから発売が予定されており、予約が開始されています。スペックシートを記載します。
Galaxy A53 5G | Galaxy A52 5G | |
---|---|---|
OS | Android 12 (OneUI 4.1) | Android 11 (OneUI) |
SoC | Exynos 1280 8コア(2.4GHz×2 + 2.0GHz×6) | Snapdragon 750G 8コア(2.2GHz×2 + 1.8GHz×6) |
メモリ | 6GB RAM Plus対応 | 6GB |
ストレージ | 128GB microSD | 128GB microSD |
ディスプレイ | 6.5インチ FHD+ Super AMOLED 120Hz | 6.5インチ FHD+ Super AMOLED 120Hz |
アウトカメラ | 広角 6400万画素 F/1.8 超広角 1200万画素 F/2.2 マクロ 500万画素 F/2.4 深度 500万画素 F/2.4 | 広角 6400万画素 F/1.8 超広角 1200万画素 F/2.2 マクロ 500万画素 F/2.4 深度 500万画素 F/2.4 |
インカメラ | 3200万画素 F/2.2 | 3200万画素 F/2.2 |
バッテリー | 5000mAh 最大25W有線充電 (ワイヤレス充電非対応) | 4500mAh 最大25W有線充電 (ワイヤレス充電非対応) |
防水防塵 | IPX5/IPX8 IP6X | IPX5/IPX8 IP6X |
おサイフケータイ | 対応(国内版) | 対応(国内版) |
ネットワーク | 5G(Sub6) 4G | 5G(Sub6) 4G |
サイズ 質量 | 約160×約75×約8.1mm 189g | 約160×約75×約8.4mm 188g |
付属品 | SIMピン (海外版はケーブル) | SIMピン (海外版はケーブル) |
2022年のミッドハイモデルの標準となり得るスペック構成です。SoCである『Exynos 1280』は『Snapdragon 765G』の少し上くらいの性能で、Snapdragon750Gと比較して6~33%性能が向上しているとのことです。
見た限り先代モデルである『Galaxy A52 5G』との差は、SoCを除いてほとんど見受けられませんが、バッテリー容量が約10%増加しています。
レビュー内容
デザイン…3.5mmイヤホンジャックが消滅
『A53』は、『A52』と比較しても外見上の変化はあまり多くないとしながらも、3.5mmジャックが非搭載になったことが最も大きな変化であるとしています。そのうえで、このA53のような比較的安価なスマートフォンを買うような人にとって有線イヤホンという選択肢が削られるのはあまり良く思わないとし、せめて『Type-C to 3.5mm変換アダプター』が付属していても良かったのではないかと述べています。
また、本体はA52よりプラスチッキーになったとしており、背面中央を押すと少し曲がるとのことです。
充電器同梱廃止
これは日本モデルにとって関係のない話ですが、このモデルから充電器が同梱されなくなりました。これに対しては完全に否定的な立場であることを述べており、「せめてミッドレンジ帯のモデルはスマートフォンを使用するうえで必要なものを揃える必要があるのではないか」としています。
この問題、Appleが2020年モデルから充電器の同梱をやめていろいろと話題になりましたが、なんと当時のSamsungはこれを揶揄するような皮肉的なコメントをFacebook上に投稿していました。(現在は削除)
過去のイヤホンジャックの件といい、この辺りは非常に恥ずかしいですね(笑)
良質なディスプレイ・スピーカー
これもあまり先代モデルから大差ないポイントではありますが、ミッドレンジ帯での貴重な120Hz対応有機ELディスプレイは、なめらか、視野角良好、発色良好でやはり快適とのことです。また、Dolby Atmosに対応したステレオスピーカーも価格以上の良さとしており、イヤホンや外付けスピーカーレベルではないにしても、Youtube視聴やゲームには充分だとしています。
カメラも変化なしだが問題も
カメラ構成についてもA52から変更されていません。
6400万画素のメインレンズと1200万画素の超広角レンズ、3200万画素のインカメラの3つは、シャープでコントラスト良好でカラフルであり、ミッドレンジモデルの中では良好な写りだとしています。ただし、これは明るさが十分な場所の場合で、暗所においてはノイズが目立つとも述べています。
また、マクロカメラの画質と深度センサーについては実用性が高いと言えるものでは無いとしており、これは多くの安価帯スマホに言えることだともしています。あまり期待できるものではないということですね。
これらはA52にも共通する評価でしたが、A53では「カメラの起動が非常に遅い」と述べており、また「シャッターを押してから撮影されるまでに大幅なタイムラグがある」とも述べています。日本国内版で同じ問題が発生しないことを願いたいです。いくらカメラの画質が良くても、撮りたいタイミングに写真が撮れないというのは非常にストレスがたまります。
まとめ
最後にはこのように述べられています。
- 良質なディスプレイとスピーカー
- 4年というソフトウェアアップデートの保証が魅力的
- Galaxy A52を所有している場合はあまりに変化がないことから積極的に買い替える必要はない。
- 『Pixel 6a』が控えており、こちらの情報を待つべき
確かに発表が予想されているPixel6aの存在を知ってしまうとうかつにほかのミッドレンジ帯スマートフォンに手を出すことが難しいです。ミッドレンジ帯の価格でハイエンド級SoC搭載の可能性がある6aのコストパフォーマンスの良さはどうしても気になります。
SOURCE:AndroidPolice