シャープ AQUOS SHL21〜SHL25 歴代スペックまとめ。命名規則から進化の変遷まで徹底解説


今回は、シャープがauブランド向けに展開したスマートフォン「SHLシリーズ」のSHL21〜SHL25について、命名規則・スペック変化・世代ごとの注目点を細かくまとめました。
SHLシリーズはIGZO液晶・EDGESTデザイン・大容量バッテリーという「シャープらしさ」がどんどん磨かれていった世代です。2012〜2014年という短い期間に、解像度・CPU・画面サイズが急速に進化した流れを改めて振り返ってみます。
ざっくりいうと
- SHL=SH(シャープ)+L(LTE対応)という命名ルール
- SHL21はデュアルコア・HD液晶。SHL25でクアッドコア・FHD・5.2インチに大進化
- IGZOはSHL22から採用。バッテリー持ちが一気に向上した転換点
- EDGESTはSHL24から採用。SHL24はコンパクトFHD+EDGESTという異色モデル
- SHL25でWiMAX 2+・フルセグ・4K動画撮影に対応
SHLの命名規則
SHLという型番は、メーカーと通信方式を組み合わせたau向け端末の命名規則に基づいています。他メーカーと並べると規則性が一目でわかります。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| SH | Sharp(シャープ)のメーカー2文字コード |
| L | LTE対応スマートフォンを示すカテゴリコード |
| 21〜25 | 世代番号(発売順に増番) |
| 型番例 | メーカーコード | カテゴリ |
|---|---|---|
| SHLxx | SH = Sharp(シャープ) | L = LTE |
| SOLxx | SO = Sony(ソニー) | L = LTE |
| SCLxx | SC = Samsung(サムスン) | L = LTE |
| HTLxx | HT = HTC | L = LTE |
SHL21以前のシャープau端末にはISやSHSという型番が使われており、LTE対応世代のSHLシリーズとは別系統です。「L」はau全メーカー共通のLTEカテゴリコードで、メーカー2文字コードと組み合わせる形が基本ルールになっています。
SHL21〜SHL25 スペック一覧
5機種のスペックをまとめて比較できるよう横並びで整理しました。世代ごとの変化が一目でわかります。
| 項目 | SHL21 | SHL22 | SHL23 | SHL24 | SHL25 |
|---|---|---|---|---|---|
| 正式名称 | AQUOS PHONE SERIE SHL21 | AQUOS PHONE SERIE SHL22 | AQUOS PHONE SERIE SHL23 | AQUOS PHONE SERIE mini SHL24 | AQUOS SERIE SHL25 |
| 発売時期 | 2012年11月 | 2013年7月 | 2013年11月 | 2014年2月 | 2014年6月 |
| OS(初期) | Android 4.0 | Android 4.2 | Android 4.2 | Android 4.2 | Android 4.4→5.0 |
| CPU | Snapdragon S4 MSM8960 1.5GHz デュアルコア | Snapdragon 600 APQ8064T 1.7GHz クアッドコア | Snapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコア | Snapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコア | Snapdragon 801 MSM8974AB 2.3GHz クアッドコア |
| RAM | 1GB | 2GB | 2GB | 2GB | 2GB |
| ROM | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
| ディスプレイ | 4.7インチ HD (1280×720) ASV液晶 | 4.9インチ HD (1280×720) IGZO初採用 | 4.8インチ FHD (1920×1080) IGZO | 4.5インチ FHD (1920×1080) IGZO | 5.2インチ FHD (1920×1080) IGZO |
| 画素密度 | 313ppi | 300ppi | 460ppi | 487ppi | 423ppi |
| EDGEST | — | — | — | 採用 | 採用 |
| バッテリー | 2040mAh | 3080mAh | 3000mAh | 2120mAh | 3150mAh |
| メインカメラ | 1320万画素 | 1310万画素 | 1630万画素 | 1310万画素 | 1310万画素 |
| フロントカメラ | 124万画素 | 207万画素 | 207万画素 | 120万画素 | 210万画素 |
| サイズ(mm) | 68×130×11.2 | 70×142×9.9 | 70×140×9.6 | 63×124×9.9 | 71×134×9.9 |
| 重量 | 148g | 155g | 145g | 116g | 141g |
| 防水 | IPX5/7 | IPX5/7 | IPX5/7 | IPX5/7 | IPX5/7 |
| 防塵 | IP5X | IP5X | IP5X | — | — |
| フルセグ | — | — | 対応 | — | 対応 |
| WiMAX 2+ | — | — | — | — | 対応 |
| 4K動画撮影 | — | — | — | — | 対応 |
| microSD最大 | 64GB | 64GB | 64GB | 64GB | 128GB |
| Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
世代ごとの注目ポイント
SHL21(2012年冬):SHLシリーズの原点

SHLシリーズの第1弾。au初のシャープ製LTEスマートフォンとして登場しました。Snapdragon S4デュアルコア・1GB RAM・Android 4.0というスペックは当時の標準水準ですが、1320万画素カメラ・防水防塵・おサイフケータイ・NFC・Bluetooth 4.0など機能面はかなり充実していました。ディスプレイはIGZO前のASV液晶で、SHL22からの変化が大きい世代です。
SHL22(2013年夏):IGZO初採用・バッテリー倍増

SHLシリーズ最大の転換点といえる世代です。ディスプレイがIGZO液晶に切り替わり、バッテリーが2040mAhから3080mAhへと約1.5倍に増加。CPUもSnapdragon 600クアッドコアに進化し、RAMも1GB→2GBにアップしました。省エネ設定をまとめて行える「エコ技」機能も搭載し、「長持ち」がシャープの最大の差別化ポイントになった世代です。
SHL23(2013年冬):フルHD解像度・フルセグ対応

ディスプレイがHD(720p)からフルHD(1080p)に格上げされ、460ppiという高精細な表示を実現しました。CPUはSnapdragon 800に進化し、フルセグにも対応。メインカメラも1630万画素に向上しています。4.8インチながら幅70mm・厚み9.6mmとSHL22より薄くまとまっており、持ちやすさと高精細さを両立した世代です。
SHL24(2014年春):EDGEST初採用のコンパクトモデル

SHL24はau向けSHLシリーズで初めてEDGEST(3辺狭額縁デザイン)を採用したモデルです。「SERIE mini」として4.5インチFHD IGZOに縮小しつつ、幅63mm・重量116gという圧倒的なコンパクトさを実現。487ppiと歴代最高の画素密度を記録しており、EDGESTとコンパクト設計の両立を果たした意欲作です。ただしバッテリーは2120mAhに抑えられており、フルセグも非対応です。
SHL25(2014年夏):WiMAX 2+・4K対応で集大成

SHLシリーズの事実上の最終到達点です。EDGESTを継続採用しながら5.2インチに大型化し、幅71mm・高さ134mmというサイズを実現しました。Snapdragon 801・WiMAX 2+・キャリアアグリゲーション・4K動画撮影・フルセグと全部入りの構成で、ROM容量もシリーズ初の32GBに倍増。Android 5.0(Lollipop)へのアップデートも提供された最後の世代です。
まとめ
SHL21〜SHL25の約2年間で、CPUはデュアルコアからクアッドコアへ、ディスプレイはHD→FHD、バッテリーは2040mAh→3150mAhと目に見えて進化しました。SHL22でのIGZO採用がバッテリー持ちの転換点となり、SHL24でEDGESTデザインがau向けに初登場。SHL25では大画面・WiMAX 2+・4K動画とシリーズの集大成ともいえるスペックが揃いました。この時代のシャープがいかに本気だったか、スペック表を並べると改めてわかります。