大手キャリアの「無制限プラン」、2026年に入って値上げが止まらない。楽天モバイルとahamoの一人勝ちは本当か?

「去年より毎月のスマホ代が高くなった気がする…」

それ、気のせいじゃないです。
2025年から2026年にかけて、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手キャリア3社が相次いで携帯料金の値上げを発表・実施しました。 2020年の「官製値下げ」(当時の菅政権が推し進めた値下げ圧力)から5年が経過し、今度は一転して「官製値上げ」とも言える状況になっています。

特に2026年4月10日にソフトバンクが発表した料金改定は、既存の無制限プランに月額最大550円もの値上げを課すもの。しかも現在の契約者にもそのまま適用されるという強気の内容でした。

この記事では、そんな値上げラッシュの全容と、「じゃあ今どのプランが本当にお得なの?」という2026年最新の答えをガチで解説します。


値上げの波:ドコモ→au→ソフトバンクの順で値上げが完了。2026年7月以降は大手3社の無制限プランが全て月額7,000〜8,000円台に突入する。

値上げしていないのは楽天モバイルとahamo(ドコモ)のみ。この2社が「逃げ場」として今最も注目を集めている。

テザリングを多用したい人は「楽天モバイル(3,278円・完全無制限)」、電波の安定性も欲しい人は「ahamo大盛り(4,950円・110GB)」が現時点での最適解。


1. 2026年に起きた「値上げのドミノ」を整理する

値上げの内容がわかりにくいので、時系列で整理しましょう。

ドコモ(2025年〜2026年に改定)

最初に動いたのはドコモです。 主要プランの名称を「ドコモMAX」等に改定し、事実上の月額1,000円以上の値上げとなりました。
代わりに「ドコモMAX」ではデータ通信量の制限緩和やポイント還元の拡充が行われましたが、「純粋に安く使いたい」という層にとってはただの値上げ以外の何物でもありません。
なお、ドコモは2026年3月から「ahamo→MAXのりかえ割」を開始しており、1年以上ahamoを使ってきたユーザーが「ドコモMAX」に移行すると、最大12ヶ月間、月額2,750円引きという条件で上位プランへの引き込みを図っています。

KDDI(au)(2025年に改定済み)

auも2025年の改定で「使い放題MAX」等のプランを値上げ。 無制限プランには月200GBを超えると最大5Mbpsの速度制限が課されるルールが加わりました。

ソフトバンク(2026年4月発表・7月から本格実施)

最後に満を持して動いたのがソフトバンクです。
2026年4月10日の発表では、既存の「メリハリ無制限+」に月額550円の値上げ(7,425円→7,975円)を課すことを発表。 さらに同時に新プラン「テイガク無制限」「ペイトク2」も発表していますが、ベースの月額料金はむしろ高くなっています。

楽天モバイル・ahamo(据え置き)

その一方で、楽天モバイルは「値上げしない」姿勢を明確にしており、Rakuten最強プランは2026年4月現在も月額3,278円で変わっていません。


2. 値上げ後の2026年最新料金を全部まとめた

ここまでの値上げを全部反映した、2026年現在(〜7月以降)の実際の月額料金比較です。

キャリア / プラン名月額(現在・税込)月額(値上げ後・税込)値上げ幅テザリング上限200GB超の速度制限
楽天モバイルRakuten最強プラン3,278円3,278円(変更なし)なし完全無制限なし
ahamo(大盛り110GBオプション)4,950円4,950円(変更なし)なし110GBまでなし(110GBで終了)
ドコモドコモMAX7,315円7,315円改定済み無制限なし
au使い放題MAX7,238円7,238円改定済み60GBまであり(最大5Mbps)
ソフトバンクメリハリ無制限+7,425円7,975円(7月〜)▲550円50GBまであり(最大4.5Mbps)

※各社の割引(家族割・光回線セット割・クレカ割など)適用前の定価での比較。実際の請求額は異なります。

3. プランごとの「本当の使い勝手」を深掘り

料金だけ見れば楽天モバイルの一人勝ちですが、「じゃあ全員楽天に乗り換えればいいじゃん」とは一概に言い切れない理由があります。

楽天モバイル:コスパ最強だが「電波の弱さ」は現実問題

楽天モバイルの最大の弱点は依然として「地下や地方での電波の弱さ」です。
2023年頃からプラチナバンド(700MHz帯)の整備を急ピッチで進めており、都市部ではほぼ問題なく使えるレベルになってきました。しかし、地下鉄の駅から少し離れたホーム奥や、地方の山間部・トンネル内などではまだ圏外になるケースがあります。
自分のよく行く場所(通勤経路、職場、自宅)が楽天の電波エリアにしっかり入っているかを「楽天モバイルエリア判定」で確認してから乗り換えることをおすすめします。

ahamo大盛り:「110GBで十分」な人には最強のバランス型

ahamoの強みは、ドコモの高品質な回線をそのまま使えることです。 地下鉄でも山でも、日本中どこでも安定して繋がります。
「楽天の電波が不安だけど、大手の7,000円超えは高すぎる」という人にとって、月額4,950円で110GBのahamoは絶妙な「安全地帯」です。ただし、注意点として月をまたいだギガの繰り越しができないこと、そしてドコモショップでの対面サポートが原則受けられない(オンライン手続きのみ)という制約があります。

また、ドコモ回線は非常に貧弱。楽天モバイルを馬鹿にできないレベルで通信品質が悪いという印象です。

ソフトバンクの新プラン「テイガク無制限」は何が違う?

4月10日に発表された新プランのうち、無制限系の「テイガク無制限」は月額定額で完全無制限が使えるプランです。 ただし基本料は据え置きより高くなっており、既存の「メリハリ無制限+」から乗り換えた場合のメリットは今のところ限定的です。
ソフトバンクが「差別化」として打ち出しているのが衛星通信(スターリンク連携)や海外データ放題の追加ですが、これが日常的に使える人はごく一部です。

大手3社のメリットが生きるのは「家族割フル活用」の時だけ

ドコモ・au・ソフトバンクに毎月7,000〜8,000円払うことが正当化されるのは、以下の条件が揃った時だけです。

  • 家族3人以上で同じキャリアを使っている(家族割 最大▲1,100円/回線)
  • 同キャリアの光回線もセットで契約している(光回線割 ▲1,000〜1,100円)
  • 指定のクレジットカードで払っている(▲100〜187円)

これら全て適用した「最安値」で、ようやく月額4,800〜5,200円台まで下がります。それでも楽天やahamoと大差があることに変わりはありませんが。


4. 結論:あなたはどのプランに乗り換えるべきか

最終的な判断基準をシンプルにまとめます。

「楽天モバイル(3,278円)」を選ぶべき人

  • テザリングを月に60GB以上使う(自宅のネット代わり・出先でのPC作業が多い)
  • 都市部に住んでいて、楽天のエリアカバー率を実際に確認できている
  • 毎月の通信費をとにかく最安値にしたい単身者・学生

「ahamo大盛り(4,950円)」を選ぶべき人

  • 地方在住・出張が多く、どこでも安定した電波が欲しい
  • 110GBあれば十分で、完全無制限にこだわらない
  • オンライン手続きに慣れている(ドコモショップ不要)

大手3社(7,000円〜)に留まるべき人

  • 家族3人以上+光回線のセット割引がフルに効いている
  • キャリアメールや保険など、大手独自のサービスをフル活用している
  • 最新iPhoneを毎年機種変更するなど、購入補助プログラムを活用している

まとめ

2020年の「官製値下げ」から始まった携帯業界の価格競争は、2025〜2026年を境に完全に「値上げの時代」へと逆転しました。
ソフトバンクが最後の1社として値上げに踏み切ったことで、大手3社の無制限プランはいずれも月額7,000〜8,000円台が「当たり前」の世界になりつつあります。

そんな時代だからこそ、価格を変えていない楽天モバイルとahamoの存在感は相対的にどんどん大きくなっています。
まだ大手キャリアの定価で払い続けているなら、今すぐ乗り換えを検討する価値は十分あるかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です