Apple Mシリーズ(M1〜M5)の性能をM1比で比較する。iPadに搭載された歴代チップの違いまとめ

今回は、iPadに搭載されてきたApple Mシリーズチップ(M1〜M5)の性能差を、M1を100%基準として整理してみます。

「M1のiPadがまだ普通に使えるのに、M5が出た。本当に買い替える必要があるの?」と思う常日頃ですが、数値で見ると世代ごとの進化の”濃さ”がかなり異なります。 特にAI処理性能(Neural Engine)の伸びが異常で、M4以降は完全に別次元の話になっています。

各世代のスペック(実測値)

各チップの実測スコアは以下の通りです。数値は主にGeekbench 6(CPU)、Metal(GPU)、Apple公式発表(Neural Engine)をベースにしています。

チップシングルコア(Geekbench 6)マルチコア(Geekbench 6)GPU(Metal)AI処理(Neural Engine TOPS)iPad搭載モデル
M12,3058,33232,68511 TOPSiPad Pro(2021年)/ iPad Air(2022年)
M22,5929,83444,08915.8 TOPSiPad Pro(2022年)/ iPad Air(2024年旧型)
M33,03811,62944,60318 TOPSiPad Air(2025年)
M43,66013,53054,11238 TOPSiPad Pro(2024年)/ iPad Air(2026年3月)
M54,263約15,800約70,000(推定)約45 TOPSiPad Pro(2025年10月)
M1を100%とした場合の性能比較

M1を100%基準にすると、各指標の進化がひと目で分かります。

チップシングルコア(M1=100%)マルチコア(M1=100%)GPU性能(M1=100%)AI処理性能(M1=100%)
M1(基準)100%100%100%100%
M2112.5%118.0%134.9%143.6%
M3131.8%139.6%136.5%163.6%
M4158.8%162.4%165.6%345.5%
M5184.9%189.6%214.2%409.1%

表の読み方:何が特徴的か

この比較から読み取れる重要なポイントは3点あります。

1. CPU(シングル・マルチ)はコツコツ伸びている
M1→M2→M3→M4→M5と、シングルコア・マルチコアはほぼ均等に積み上がっており、M5はM1比で約185〜190%に到達しています。 普段のアプリ操作やOffice系の作業は、M1でも現在進行形で十分快適に動く理由がここにあります。

2. GPUはM3→M4で最大の飛躍
GPU性能はM1→M3まで比較的緩やかな伸びですが、M4で一気に165.6%へジャンプしています。 これにより、M4以降のiPadで動画編集や3Dゲームの体感が明確に変わりました。

3. AI処理性能(Neural Engine)はM4で次元が変わった
最も注目すべきはAI処理性能の伸びです。 M1→M3まではおよそ163%程度の向上に留まっていますが、M4で一気に345.5%へ跳ね上がり、M5では409.1%に達します。 これはApple IntelligenceなどのローカルAI処理に直結しており、M4以降とそれ以前のモデルでは、AIアシスト機能の快適さに明確な壁があることを意味しています。

買い替えの基準はどこか

数字で見ると、M1搭載iPadからの買い替えならM4以降が最も恩恵が大きいです。

  • M1→M2:体感差は小さく、2世代差でも「明らかに速い」とは感じにくいです。
  • M1→M3:CPU・マルチコア共に約135〜140%となり、重いアプリの処理やマルチタスクでようやく差を実感できます。
  • M1→M4:AI処理が3.5倍を超え、CPUもGPUも大幅向上。ここで初めて「明らかに別物」と感じられる水準になります。
  • M4→M5:CPU・マルチコアで約16%の上乗せ。M5のGPU性能(推定214%)とAI処理(409%)の伸びが目立ちます。体感差より「長く使える将来性」として評価するのが現実的です。

まとめ

Mシリーズの進化をM1比で整理すると、CPUは地道に積み上がり、GPU・AI処理は世代を経るごとに飛躍的に伸びているという構図がよく分かります。

特にAI処理性能のM4での大ジャンプは、今後のiPadの活用方法を大きく左右します。 「Apple Intelligenceを快適に使いたい」「クリエイティブな作業もiPadで完結させたい」という人にとっては、M4以降への買い替えが最も明確な意味を持つタイミングです。

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