ソフトバンクが7月から料金値上げ、月最大550円の中身を正直に整理した

ソフトバンクは2026年4月10日、「ソフトバンク」ブランドの既存料金プランを7月1日から最大550円値上げすると発表しました。
これでNTTドコモ、KDDIに続いて携帯大手3社が揃って値上げを完了する形になります。
値上げと同時に新プラン3つの発表と新サービスの追加もあり、「損なのか得なのか」が一見わかりにくい発表なので、整理します。
ざっくりいうと
- ソフトバンク既存プランは7月1日から最大+550円。ワイモバイルは6月2日から最大+330円。
- 新プラン「ペイトク2」「テイガク無制限」「ミニフィット2」を6月2日から提供開始。
- 値上げの代わりに「SoftBank Starlink Direct」「Fast Access」「海外データ放題」が追加料金なしで使えるようになる。
- 今の契約を放置すると7月から自動的に値上げ適用。対応が必要かどうかは契約プラン次第。
既存プランへの影響:誰がいくら上がるか
プラン別の値上げ額

値上げの理由はどう説明されているか
ソフトバンク寺尾洋幸専務執行役員は「いまのネットワーク品質を維持できなくなるだろうという、ぎりぎりのタイミングで料金改定をお願いすることにした」と説明しています。
物価高騰による費用上昇と、通信トラフィック増大に伴う設備投資増が理由として挙げられています。
ドコモ・auが先行して同様の理由で値上げしており、業界全体の流れとして「品質維持のための値上げ」という文脈が定着してきています。
自動適用される点に注意
今の契約プランを変更しなければ、7月1日から自動的に改定後の料金が適用されます。
請求締め日が毎月20日のユーザーは、7月21日の請求分から料金が変わります。
「知らないうちに上がっていた」にならないよう、自分のプランと適用日は今のうちに確認しておくのが無難です。
新プラン3つの中身を確認する
ペイトク2(月額10,538円)

「ペイトク無制限」の後継にあたる新プランで、PayPayとの連携を強化したのが最大の特徴です。
PayPayアプリ・PayPayカードとの組み合わせでポイント還元率が従来プランの2倍になります。
基本料は10,538円と高く見えますが、家族3人加入+光セット割+PayPayカードゴールド割を最大適用すると実質負担は4,948円という試算をソフトバンクは提示しています。
旧「ペイトク無制限」(9,625円)と比べると名目+913円ですが、Starlink Direct・Fast Access・海外データ放題が込みになっています。
テイガク無制限(月額8,008円)

「メリハリ無制限+」(7,425円)の後継で、+583円の月額アップです。
名前の通り「毎月同じ額でデータ無制限」が売りで、使い方によって増減しない安定感を重視したプランです。
Starlink Direct・Fast Access・海外データ放題(1ヶ月)が全部込みで、追加料金なしで使えます。
ミニフィット2(月額5,258〜6,358円)
データ使用量が少ない人向けの2段階プランで、2GBまで5,258円・5GBまで6,358円です。
Fast Accessは含まれませんが、Starlink Directは対象に入っています。
最大割引適用後は2GBが3,058円、5GBが4,158円まで下がります。
追加される3つの新サービスの実用性
SoftBank Starlink Direct(4月10日開始)

SpaceXのStarlinkと連携した衛星直接通信で、地上の基地局が届かない圏外エリアでもスマホが使えるサービスです。
「空が見えれば山の中でも海の上でも繋がる」がコンセプトで、4月10日から既存の対応プランにも追加料金なしで追加されています。
対象機種の制限があるので、全員が使えるわけではありません。
Fast Access(7月1日〜)
混雑した場所や時間帯でも高速な5Gデータ通信が利用できる優先通信サービスです。
5G SA(スタンドアロン)対応の端末とSIMが条件なので、古い端末のユーザーは恩恵を受けにくいです。
海外データ放題(7月1日〜)
200以上の国・地域でデータ通信が追加料金なしで使い放題になるサービスです。
従来は「海外あんしん定額」などを別途契約する必要があり、海外出張・旅行が多い人にとっては実質的なコスト削減になります。
テザリングも可能で、24時間の電話サポートも込みです。
乗り換えを検討するなら
新プランに乗り換えるか・現プランを維持するか
| ケース | 判断 |
|---|---|
| 海外出張が多い | 「海外データ放題」が込みになる新プランは実質値引きになる可能性あり |
| PayPay経済圏をフル活用している | ペイトク2のポイント2倍は積み重なると差が出やすい |
| データをほぼ使わない | ミニフィット2の実質3,058円〜は格安SIMに近い水準 |
| 現状に不満がなく値上げだけが嫌な人 | 格安SIM(MVNO)への乗り換えも選択肢 |
| 5G SA対応端末を持っていない人 | Fast Accessの恩恵がないので新プランの追加価値が薄い |
格安SIM乗り換えの現実
値上げを機に格安SIM(MVNO)への乗り換えを検討するユーザーが増えると予想されます。
現在ソフトバンクで無制限プランを使っていて月7,975円(値上げ後)払っているなら、IIJmio・楽天モバイル・NUROモバイル等の同等容量プランは月1,500〜3,000円台から存在します。
ただし格安SIMは混雑時の通信速度低下が起きやすく、キャリアメールが使えなくなる点は割り切りが必要です。
メリット・デメリット
今回の改定のメリット
- 海外渡航が多い人は「海外データ放題」が込みになることで、実質コストが下がる場合があります。
- Starlink Directはアウトドアや山岳地帯の圏外問題を実用レベルで解消できる可能性があり、対応機種ユーザーには価値があります。
- PayPay連携を強化したペイトク2は、ポイント還元で月数百円規模のリターンが見込めます。
デメリット
- 新サービス3つのうちFast AccessはSA対応端末が必要で、恩恵を得られないユーザーも多いです。
- 今の契約を変えなければ7月から自動的に値上げが適用されるため、放置はコスト増一択です。
- 海外に行かない・PayPayをほぼ使わないユーザーには追加サービスの価値がほぼなく、純粋な値上げとしか感じられません。
今すぐ動くべき人
- ペイトク・メリハリ無制限+ユーザー:7月1日に自動で+550円。新プランへの乗り換えか、他社への移行を今のうちに検討するタイミングです。
- 海外出張・旅行が年数回ある人:海外データ放題が込みになる新プランに乗り換えると、トータルコストが改善する可能性があります。
急がなくていい人
- ミニフィットプラン+ユーザー:値上げ幅が+330円と小さく、今の使い方を変える必要が薄いです。
- すでにワイモバイルのシンプルSを使っている人:今回の値上げ対象外のプランも存在するので、まず自分のプランを確認するのが先です。
まとめ
今回のソフトバンク値上げは「追加サービスとのセット」という形をとっていますが、その新サービスが刺さるかどうかはユーザーの使い方次第です。
海外出張が多い・PayPayをヘビーに使う・Starlink Directが必要な環境にいる、のどれかに当てはまるなら新プランへの乗り換えを前向きに検討できます。
そうでなければ、7月前に格安SIMへの乗り換えを含めて一度プランを見直すのが、今この瞬間に損をしない動き方です。