ヤマダデンキが取り扱いを行っている有料保証サービスの『New The 安心(家電総合保守契約)』。大型家電をヤマダで購入するとき、店員さんにこの話を持ちかけられたことがあるのではないでしょうか。

今回このサービスを終了し、新しいサービスに切り替わり、実質的なサービスダウンになるとの事です。

【旧】『New The 安心』の内容

これは年会費4,015円で家にある大型家電の保証をしてくれるというサービスです。

入会している間、製造後6年及び9年までのテレビ・レンジ・洗濯機・冷蔵庫・エアコン・マッサージチェア等の故障に対する保証を行ってくれるというもので、入会期間中は既存の家にある家電、その期間中にある家電が対象というものです。

対象商品は以下になります。

また、この保証はヤマダデンキで購入した商品のみならず、他社で販売された物も対象でした。

更に、加入及び更新を行うとヤマダデンキ店頭(551円以上の会計)で使用できる3,000円分の割引券がもらえるということで、実質年間1,015円で利用できるうえ、1年間修理サービスを使用しない場合は1割引きの3,613円、2年間以上は2割引きの3,212円という、比較的コストパフォーマンスの良い保証サービスでもありました。

しかしながら、今回このサービスは新規契約の終了、および既存契約者には更新時でのサービスの変更になるとのことです。

新しい保証サービスの内容

新しい保証サービスの名前は『ヤマダあんしん保証』というもので、2023年1月16日よりサービスが開始されています。

新旧比較表

以下、変更点を記載します。優れている点を太字とします。

上記の通り、かなり重要な点においてサービスの改悪、実質値上げとなっています。

ヤマダで購入した商品のみ対象に

まずは対象商品の購入元の削減です。これまではヤマダデンキのみならず他社(コジマ、ヨドバシ)などで購入した電化製品も総合的に保証対象となっていましたが、今回の変更ではヤマダデンキで購入した商品のみが対象になります。

これは非常に大きな変更で、旧『New The安心』のメリットを完全に打ち消した形になります。これにより、このサービスを受ける際は、その家電がヤマダデンキで購入したものであるという証明をする必要があります。しかし、例えば会員証を通して無い上にレシートを紛失した商品の場合、ヤマダで購入したことを証明できないことから、これが保証の対象になる可能性は低いという形になります。非常に良くないですね…

保証期間が変更

これまでの製造後6・9年から、購入後6・９年に変更になります。これについては良くなったと捉えることができるのではないでしょうか。これまでの製造後の場合、アウトレット品等の型落ち品は相対的に保証期間が短くなるというデメリットがありましたが、今回の変更では購入後ということで、製造が古い商品に対しては保証期間延長と捉えることができます。これはヤマダで購入されたことを証明できるから成せるものでもありますが、あくまでヤマダで購入した家電に限ります。

↑2023年に2017年製造の家電を購入した場合、これまでは製造時からの9年間が保証対象ということで、実質的には4年間の保証となっていましたが、今回の変更で購入時から7年間というくくりになりました。これはヤマダで購入した商品のみを保証対象としたからこそできるものですね。

割引き終了で実質値上げに

また、保証無使用での継続入会割引も終了になります。そのため、これまで2割引きなどで更新を続けていた契約者にとっては1～2割の値上げという形になり、継続での割引制度自体終了となります。

実質値上げにサービス改悪、これは非常に大きな変化となりそうです。これの契約を勧める店員さんも可哀想な気もしてしまいます。

既存ユーザーは更新時に考え直しを

今回のサービス変更、新規に契約を行う人のみならず、これまで契約を行っている人も更新時に随時新サービスへ変更となります。ヤマダで購入した家電でそろえている場合の人にとってはあまり大きな変化はありませんが、将来性も考えてこれを機に他のサービスへの乗り換えを検討・解約するいい機会になるかもしれません。

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