誰が契約するの?楽天モバイルがホームルーターサービス『Rakuten Turbo』を提供開始。今後の施策次第の微妙プラン。
最近様々な噂が話題となっている楽天モバイルですが、新サービスである『Rakuten Turbo(ラクテン ターボ)』の提供開始を発表しました。このサービスは『Softbank Air』『Docomo Home 5G』などに近い内容で、専用の端末を使用して5GやLTE経由でWiFiの無制限通信が可能であるとのことです。
サービスの詳細
このサービスは、税込41,580円の受信端末『Rakuten Turbo 5G』と月額4,840円の料金で、工事不要&コンセントにさすだけでの5G無制限通信ができるというものです。簡単に言うとモバイルルーターのようなものです。
また、楽天モバイル契約者限定で事務手数料無料&3年間1,155円引きのキャンペーンを行っており、毎月3,685円で利用できるとのことです。
楽天モバイルで良くない?
しかしながらこのサービス、楽天モバイルの下位互換でしかないのではないかと筆者は感じてしまいます。以下にこの理由を記載してみます。(携帯サービスとホームルーターサービスはそもそも比較対象にならないという考えはあるかもしれません。)
- 楽天モバイルでは常時3,278円で無制限通信ができる
- 楽天モバイルでは通話も無料でできる
- わざわざ4万円もする高額な端末を買わなくても自前でポケットWiFiやスマホのデザインで使用できる
- ミリ波非対応
楽天モバイルのほうが安い問題
この3つです。まずは1つ目の料金ですが楽天モバイルはデータ量無制限で毎月3,278円というのがウリです。この時点で『Rakuten Turbo』のほうが通信料が高いことが明らかになります。
通信量は変わらずに通信料は高い。メリットがよくわかりません。
楽天モバイルなら通話もできる
これは当たり前の話ですが、楽天モバイルのほうが安い上にスマートフォンを適当に用意すれば電話番号を使用しての通話も可能です
専用端末を購入する必要がある
この『Rakuten Turbo』は専用端末である『Rakuten Turbo 5G』を購入する必要があります。価格は約42,000円、高くないですかね…今後のキャンペーン次第で安くなる可能性もありますがこの端末を買わないと使えないプランですから、契約のハードルは一気に上がります。
これに対して楽天モバイルでは、対応しているスマートフォン、ポケットルーターであればどんな価格のものでも使用することができます。
ミリ波非対応
そして通信端末である『Rakuten Turbo 5G』の仕様ですが、5Gの真骨頂である『ミリ波』に対応していません。この点は5Gの超高速通信というメリットを最大限に生かせないです。
ただし、WiFi6に対応している点は好印象です。
現状の楽天モバイル回線自体の安定性は?
楽天モバイルで初のホームルーターですが、これに手を出すには早すぎるのではないかと個人的には思います。現状の5G通信エリアや、通信の安定性などホームルーターでの高速通信に適している環境とは言い切れません。(筆者の環境次第かもしれませんが)
確かに、楽天モバイルのサービス開始からの3年以上の時間をかけて、通信エリアの拡大や通信品質等、改善されてきたとは思います。しかしながら、ユーザー増による速度の低下や、現状の『バンド3』のみによる通信範囲の狭さ等、課題はまだまだ解決できていないとも考えられます。
少し早とちりな気もするこのサービスですが、無事安定的に成功することを願うばかりですね。