完全衝動買い、『XPERIA 5 Ⅳ』実使用レビュー。充実した基本性能とエンタメ性能。【写真多数】

先日、秋葉原のヨドバシカメラにウィンドーショッピングに向かったところ、店員さんの見事な言葉に乗せられてついスマートフォンを契約してしまいました。こうやって軽い気持ちでスマホ契約をすることは3~4年前では有り得ないようなことで、良くも悪くも総務省様々だなあなんて思います。

今回契約したと同時に購入した機種はSONY『XPERIA 5 Ⅳ (マークフォー) A204SO』、ご存知の方もいるとは思いますが、発売直後にもかかわらず低価格にて販売されてしまっている興味深い機種です。私もほぼ同じように2年後返却という形で購入してしまいました。

今回の購入動機はこの価格のほかに、『Pixel 5』の代替となりそうなサイズ感です。早速ですが細かく使用しての評価を行っていきます。

スペックシート

機種XPERIA 5 ⅢXPERIA 5 Ⅳ
(当機種)
XPERIA 1 Ⅳ
OS
(出荷時)
(Android 12)(Android 12)Android 12
(Android 10)
SoCSnapdragon 8 Gen 1Snapdragon 8 Gen 1Snapdragon 865
RAM8GB8GB12GB
ROM128GB
microSD 最大1TB
128GB
microSD 最大1TB
256GB
microSD 最大1TB
ディスプレイ6.1インチ FHD+
有機EL
HDR対応
120Hz
6.1インチ FHD+
有機EL
HDR対応
120Hz
6.5インチ 4K
有機EL
HDR対応
120Hz
アウトカメラ超広角 16mm:12.2MP F2.2
広角 24mm:12.2MP F1.7
望遠 70/105mm :12.2MP F2.3/2.8
超広角 16mm:12.2MP F2.2
広角 24mm:12.2MP F1.7
望遠 60mm :12.2MP F2.4
超広角 16mm:12.2MP F2.2
広角 24mm:12.2MP F1.7
望遠 85-125mm :12.2MP F2.3-2.8
3D ToF
インカメラ8MP F2.012.2MP F2.012.2MP F2.0
5G対応対応
Sub6
対応
Sub6
対応
Sub6
ネットワークWiFi:802.11
a/b/g/n/ac/ax (WiFi6)
Bluetooth5.2
WiFi:802.11
a/b/g/n/ac/ax (WiFi6)
Bluetooth5.2
WiFi:802.11
a/b/g/n/ac/ax (WiFi6)
Bluetooth5.1
SIMmicroSIM ×1
eSIM
microSIM ×1
eSIM
microSIM ×1
I/OUSB Type-C
USB3.1
イヤホンジャック
USB Type-C
USB3.1
イヤホンジャック
USB Type-C
USB3.1
イヤホンジャック
セキュリティ指紋認証
(側面)
指紋認証
(側面)
指紋認証
(側面)
防水防塵
おサイフケータイ
IPX5/8 IP6X
対応
IPX5/8 IP6X
対応
IPX5/8 IP6X
対応
バッテリー4500mAh
USB PD対応
5000mAh
USB PD対応
ワイヤレス充電対応
5000mAh
USB PD対応
ワイヤレス充電対応
サイズ
重量
約68×157×8.2mm
重量:約168g
約67×156×8.2mm
重量:約172g
約166×72×7.9mm
重量:約181g

こちらがスペックシートです。先代からあまり大きな変化がないように思えます。バッテリー容量の大幅増加とワイヤレス充電対応が大きな変更点でしょうか。可変式の望遠レンズは省略されています。

デザイン

外箱

箱です。国内キャリアスマホらしく、充電器や保護フィルム等の付属品はありません。

本体

全体的なサイズ感は変わらずに、よりブラッシュアップして洗練されたデザインになりました。以前までラウンドした側面形状でしたが、今回ではフラットになり、スタイリッシュな印象です。

背面はさらさらマットな感触で触り心地最高です。2015年の『XPERIA Z5』シリーズを思い出させます。ディスプレイには『Gorilla Glass Victus』が採用。

カメラユニットはⅡ以降の『T*』コーティングが施されています。1シリーズにあるようなToFセンサーは省かれています。

側面

右側面にはいつも通りの指紋認証兼電源ボタン、音量ボタン、シャッターキーが並んでいます。『Ⅲ』まで搭載されていたグーグルアシスタントキーは廃止されました。おめでとう。

底面

底面にはType-Cポート、SIM&SDカードスロットが搭載されています。なお、この機種の物理SIMスロットは1つですが、eSIMに対応しデュアルSIM端末として使用できます。

ワイモバイルSIM…
裏面はmicroSDスロット

パフォーマンス・ベンチマーク

概要

モデル名XPERIA 5 Ⅳ
SoC【Snapdragon 8 Gen 1】
3.00GHz×1…Cortex-X2
2.50GHz×3…Cortex-A710
1.78GHz×4…Cortex-A510
メモリ容量8GB LPDDR5
ストレージ容量128GB UFS

(ほぼ)最新世代のハイエンドSoCである『Snapdragon 8 Gen1』を搭載しています。前モデルからの改善点として、グラファイトシートの面積拡大を行っており、効率の良い排熱ができるとのことです。

出典:SONY

以下に各種ベンチマークスコアを掲載します。

Geekbench

Antutu【総合】

Antutu【ストレージ】

A1 SD Bench

問題点

性能的には満足いくものではありますが、筆者の端末では2022年11月時点で『バッググラウンドタスクがすぐに落ちる』という現象が高確率で発生してしまっています。これは各サイトでも言及されているものですが、音楽プレーヤーやゲームなど、アプリの種類にかかわらずバッググラウンド状態にして一定時間が経過するとアプリが落ちてしまっています。これは非常に不満かつ不便なものです。本当に早く改善してください。

全ての個体に当てはまるものなのかは不明ですが、この改善がされるまでは購入を控えたほうがいいのではないでしょうか。

カメラ

以下に構成を記載します。

モデルXPERIA 5 Ⅳ
アウトカメラ①【広角】24mm 1,220万画素 1/1.4 F1.7 OIS
アウトカメラ②【超広角】16mm 1,220万画素 1/2.5 F2.2
アウトカメラ③【望遠】60mm 1,220万画素 1/3.5 F2.4 OIS
インカメラ1,220万画素 1/2.9 F2.0
写真機能T*コーティング
AF/AE追従(60/秒)
20fps連写機能
リアルタイムトラッキング
動画機能4K HDR 60/30/25/24fps
スローモーション: 4K HDR 120fps

望遠が可変式から固定になってしまったのが残念です。ここはⅢからの退化点になってしまっています。バッテリー容量アップでスペースが取れなくなってしまったのでしょうか。

出典:SONY

この機種の購入後、京都に行きましたので参考程度の写真を掲載していきます。

(画像を圧縮してアップロードしています)

写真

清水寺
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社
二条駅

いかがでしょうか。比較的大きなセンサーを搭載しているだけあって夜景から風景、物撮りまでそつなくこなしている印象があります。Pixelシリーズのようなビビットさはありませんが、自然で落ち着いた色合いです。

サイゼリヤ

動画

二条駅
伏見稲荷大社

良い

ユーザビリティ

ディスプレイ

モデルはXPERIA 5Ⅲ
出典:SONY

120Hzリフレッシュレート対応の21:9シネマワイド有機ELディスプレイを搭載しています。この辺りは他モデルと大差ありませんが、XPERIAの良さとして、ホワイトバランス設定を自身で設定することができます。国内メーカーのスマートフォンは全体的に青白い印象があるので、これを自分の好みに調整することができるのもメリットです。

バッテリー大幅強化&ワイヤレス充電

バッテリー容量はトップクラスの『5,000mAh』。このコンパクトさにこの容量、素晴らしいとしか言いようがありません。実際のバッテリー持ちも非常に良いです。

また、30WのUSB PD充電に対応しています。

出典:SONY

また、コンパクトXPERIAとしては初めてQiによる『ワイヤレス充電/おすそわけ充電』に対応しました。バッテリー容量が増えた上にワイヤレス充電。良すぎます。おすそわけ充電(バッテリーシェア)はXPERIAから電源を供給する機能で、Qi対応のワイヤレスイヤホンやスマートフォンなどに使用できます。

出典:SONY

押し込み式指紋認証が地味に良い

この機種には指紋センサーを兼ねた電源ボタンが搭載されていますが、これまでのモデルはこのボタンに触れた時点でセンサーによる認証が行われるようになっていました。

今回のモデルでは電源ボタンを押し込んだ時点で指紋認証を行うという設定が追加されており、誤認証を回避することができるようになりました。

方法『設定→セキュリティ→押し込み式指紋認証』

これまでで最高のスピーカー

これまでと同様のフロントステレオスピーカーを搭載していますが、音質の良さに感動しました。『XPERIA 1 Ⅱ』にあったバランスの悪い感じや、背面の振動が無くなり、高音域から低音域までまんべんなくきれいに聞こえます。下手なBluetoothスピーカーよりも良いです。高音域のキンキンした感じも無く、音量音圧共に十分です。

出典:SONY

SONYも商品紹介ページにて『神サウンド』と紹介しているように、音質の大幅向上のためにエンクロージャー化を行うなどの改良がされています。背面の振動はこれによりなくなったもので、左右のバランスも改善されています。

まとめ

性能・カメラ・バッテリー不満なしの良スマホだが…

バッググラウンド落ちが不便すぎる

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