Dell『Inspiron 13 5310』実機レビュー。コスパ良しデザイン良し。

Dellのモバイルノートパソコン『Inspiron 13』のレビュー記事です。法人向けとして『Vostro 13 5310』という名前の同等モデルも展開されています。

TDP高めの『Hシリーズ』のCPUが搭載されており比較的性能が高いことや、16:10の高精細液晶ディスプレイを搭載していることが特徴です。「Vostro」では5320の第12世代Coreを搭載したモデルが販売開始されていますので、性能を求めたい場合はそちらを選んだほうが良いと思います。

今回の購入元は『ヤマダウェブコム』で、「i5/8GB/256GB/Office付」モデルが処分セールで約9万円と、比較的安くなっていました。Dellの公式オンラインサイトで同じ構成を買うよりも2万円ほど安価でした。

購入時は9万円でした。

スペックシート

今回はカタログモデルの構成を掲載します。カスタマイズモデルではこれに限らずストレージや指紋センサーなどをカスタマイズすることができます。

今回購入したモデルはCore i5搭載の「MI53-BNHB」です。下の表では真ん中です。

カタログモデルMI73-BNHB
Core i7モデル
MI53-BNHB
Core i5モデル
MI33-BNHB
Core i3モデル
OSWindows 10 Home
CPUCore i7-11370HCore i5-11300HCore i3-1125G4
GPUIntel Xe GraphicsIntel Xe GraphicsIntel UHD Graphics
メモリ16GB
DDR4X-4267
8GB
DDR4X-4267
ストレージPCIe MVNe SSD
512GB
PCIe MVNe SSD
256GB
ディスプレイ13.3インチ
2560×1600
QHD+非光沢
300nit
13.3インチ
1920×1200
FHD+非光沢
300nit
スピーカーステレオスピーカー
Webカメラ約92万画素 HD
プライバシーフィルター
キーボード日本語キーボード
バックライト搭載
ワイヤレス機能Bluetooth 5.1
802.11a/b/g/n/ac/ax
(Wi-Fi 6)
I/O端子USB Type-C (Thunderbolt 4)×2
USB3.1Gen1 Type-A×1
HDMI1.4
3.5mmジャック
バッテリー容量54Wh
バッテリー駆動時間
JETA2.0
9時間11時間
サイズ297.8×210×15.9mm
重量約1.25kg

本体デザイン・ディスプレイ

13.3インチの16:10ディスプレイが特徴で、16:9インチのノートPCより横幅が狭いです。

縦横サイズは『Surface Pro 7』以前のSurfaceとほぼ同じサイズです。

Inspiron 13 5310Surface Pro 7
画面サイズ13.3インチ12.3インチ
サイズ297.8×210×13.9~15.9mm292×201×8.5mm
近いサイズ感

キーボードも横幅ギリギリまで配置されており、キーの右上には指紋センサーを兼ねた電源ボタンがあります。(指紋センサーはカスタマイズモデルではオプションです)

横ベゼルは約5mm

ディスプレイは4方向にベゼルが狭く、非常にスタイリッシュな印象です。『BOE0958』という型番のディスプレイを搭載しており、解像度はQHD+(2560×1600)、輝度は最大300nitで、色域はsRGB100%とのことです。以前紹介したOnemix4などとスペック上は近いです。

FHDよりも解像度が高いのでフォントをきれいに表示することができます。色域も十分ですので、写真編集や動画編集にも活用できます。なお、SDカードスロットは搭載していません。

低輝度時にはフリッカーが発生していました。

CinemaColorというものを搭載しており、カラー設定を『動画』『ブルーライトカット』『アニメーション』『スポーツ』の4パターンで変更することができます。

上部ベゼルに92万画素のインカメラが搭載されています。最近のモデルらしく物理シャッターが搭載されています。カメラの画質はあまり良くありません。もう少し高画素な選択肢があっても良かったとも思います。

キーボード

配置は標準的、ややたわむ

キーピッチ19mmを確保したフルサイズ日本語キーボードを搭載しています。Dellをはじめとした海外メーカーのノートパソコンでよく見られるのですが、『Enter』や『Space』など、コスト削減のための英字モデルとの共通化が見られますが、キー配置自体に癖はありません。XPSなどの上位モデルではしっかりと分離されています。バックライトを搭載しています。

こういうの

キーの打ち心地としては可もなく不可もなくといった感じで、モバイルノートパソコンとしては標準的です。キーを打つとパームレスト全体がたわむのは気になりました。この辺りは国内メーカーのほうが良いと感じるポイントです。

タッチパッドは大きく使いやすい

タッチパッドのサイズは横10.5×縦6.5cmほどで、大きい部類に入ります。境界面はダイヤモンドカットの加工がされており、非常にかっこいい上に高級感があります。使い心地もよく、当然ながら高精細タッチパッドにも対応しています。

スピーカー

スピーカーグリル

背面手前側にステレオで配置されています。机に反射して音を広げるタイプなので、机の素材によって音質は変わっていきます。

肝心の音質は、モバイルノートパソコンにしては良い方だと思います。音の広がりはそれなりに良く、立体感を感じることができます。なお、国内メーカーのようなONKYOやDTS等とのコラボレーションはありません。が「MaxxAudio Pro」が搭載されています。

ここからイコライザーなどの設定ができる

パフォーマンス&ストレージ

CPU

第11世代(TigerLake)でTDP高め、4コアの『Core i5-11300H』を搭載しています。HシリーズはTDP45Wで6コアのCPUを搭載しているものが多いのですが、このモデルは4コアの代わりにTDPが35W(TigerLake H35)に抑えられています。

ちなみに、上位の『Core i5-11400H』は6コア12スレッドですが、GPUが性能の低いUHDGraphicsを搭載しています。これは、ゲーミングノートPCなどで他社製GPUを搭載することを前提に考えているからと捉えることができます。要するに、Hの35WTDPモデルは高性能モバイルノートパソコン、45WTDPモデルはゲーミングノートパソコンに搭載する前提で作られていると思われます。

Cinebench

シングルコア
マルチコア
シングルコアマルチコア
i5-11300H13115195
i7-1165G7@28W15324904

概ねTDPとコア数の関係に則ったスコアだと思います。モバイル向け第11世代CPUの中ではトップクラスの性能です。

Passmark

第12世代の性能向上が凄まじいですが、11世代の中でもトップクラスの性能であることがわかります。

ドラゴンクエストXベンチマーク

バッテリー駆動

CrystalDiskMark

PCIe Gen3.0のSSDを搭載しています。速度は標準的ですが、充分です。

まとめ

かっこいいデザイン

デザインの良し悪しは主観によると言えばそれで終わりになってしまいますが、DellのInspironの中でもかなり良いデザインなのではと思います。16:10ディスプレイを搭載してベゼルが狭いのもデザイン性の良さに繋がっています。

高性能プロセッサで高い処理性能

TigerLake-H35プロセッサを搭載していますので、CPU&GPU性能ともに非常に高いです。画像編集にも使えますし、軽いゲームを余裕をもって遊べるポテンシャルもあります。

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