最大150W充電「SUPERVOOC」最新版がOPPOから登場
スマートフォンの充電で150Wという言葉を聞く日が来るとは思いませんでした。
2022年3月、OPPOはMWC2022において独自の急速充電規格である「SUPERVOOC」の最新規格「SUPERVOOC with BHE」を発表しました。
現在主流であるスマートフォン向けの急速充電規格は「USB PD(パワーデリバリー)」ですが、現行の最大充電速度は100W、スマートフォン向けでは27W程度が大半です。
特徴
急速充電
なんといっても150W、将来的には240Wも視野に入れた圧倒的な充電速度です。
4,500mAhのバッテリーを15分で充電できるとしており、これまでの65W充電の約2.7倍のスピードになります。早すぎて怖いくらいです。240Wの場合、9分で100%まで充電可能とのことです。恐ろしい…
電圧電流としては20V/7.5Aという構成で、240W充電においては24V/10A、10V/24Aをサポートするとしています。電圧電流が増すと当然発熱も増しますが、スマートフォン側に13個の温度センサーを搭載することで適切な温度管理を行うとのことです。
充電器も150Wとは思えないほどで、従来の65Wのものとほぼ同等です。近年のトレンドである窒化ガリウム(GaN)を使用しており、58*57*30mm、172gという小型サイズを実現しているとのことです。
BHE(バッテリーヘルスエンジン)
SUPERVOOCとともに、BHEも追加されています。この機能は、OPPO製バッテリー管理チップを搭載することによって、ハードソフトの両面からバッテリーの安全性の向上と劣化を抑えることができるとしています。150W以上の充電で発熱の問題も出てくるとは思いますが、この機能でカバーするという組み合わせになります。
上記の画像では、単純計算でバッテリーの劣化速度が1/2になるとしており、超長期においての使用を可能にするとしています。
今後の搭載予定は
現在のところ、150W充電は7~9月にかけて発表予定である「OnePlus」の新モデルでの搭載が予定されています。OPPOのハイエンドモデルへの搭載も当然予想できます。
「BHE(バッテリーヘルスエンジン)」については、近い将来においてミッドレンジからハイエンドのOPPOシリーズとOnePlusシリーズに搭載される予定です。