MediaTek最新ハイエンドSoC『Dimensity 9000』はSnapdragon8Gen1を上回る性能。ただし電力効率は悪め。

MediaTekは、ハイエンド向けSoCの新型モデルである『Dimensity 9000』を発表しました。当然5G対応で、4nmの『Cortex-X2』を世界で初めて搭載したSoCです。

仕様

Dimensity 9000Snapdragon 8 Gen1
CPU8コア構成 TSMC 4nm
【Cortex-X2】3.05GHz × 1
【Cortex-A710】2.85GHz × 3
【Cortex-A510】1.8GHz× 4
8コア構成 Samsung 4nm
【Cortex-X2】3.0GHz × 1
【Cortex-A710】2.5GHz × 3
【Cortex-A510】1.8GHz× 4
APUAPU 5.0Hexagon
ISPIMAGIQ 790Qualcomm Spectra
キャッシュ8MB L3
6MB system
対応メモリLPDDR5XLPDDR5 3200MHz
GPUMali-G710Adreno
リフレッシュレート【FHD】最大180Hz対応
【WQHD】最大144Hz対応
【WQHD】最大144Hz対応
通信3CCキャリアアグリゲーション対応
Bluetooth 5.3 対応(世界初)
Wi-Fi 6E 2×2 対応
Bluetooth 5.2 対応
Wi-Fi 6E

最新ハイエンドモデルだけあって世界初対応の機能なども盛りだくさんです。同世代のQualcommハイエンドSoCである『Snapdragon 8 Gen1』と比較すると、CPU構成はほとんど同じですがクロック数が少しばかり高くなっています。

実際のパフォーマンスの差は

こちらグラフは上から『Snapdragon 8 Gen1』、『Dimensity 9000 (プロトタイプ)』、『Dimensity 9000 (量産)』のシングルコアの1Wあたりの性能になります。

『Dimensity 9000』のプロトタイプの性能に対して、製品版の性能はかなり低くなっています。しかしながら、それを考慮しても『8 Gen1 (灰色)』より『Dimensity 9000』のほうが全体的に性能が高いということがうかがえます。

SoC消費電力
Snapdragon 8 Gen12.06W
Dimensity 9000 プロトタイプ1.72W
Dimensity 9000 量産機2.24W

こちらは消費電力です。プロトタイプはGen1よりも低消費電力なのですが、製品版では逆転しています。

このようなことから、性能は多少高いが消費電力も多いということになります。

引用資料

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です