Pentium「Y」シリーズの性能まとめ(4415Y 6500Y)

結構影が薄いIntelモバイル向けCPUの「Y」シリーズのご紹介です。TDP15W前後の「U」シリーズよりもさらに低い5W程度の低消費電力が特徴となっており、同じ5WTDPの「N」シリーズと共に薄型タブレットや超軽量ノートパソコン等に利用されています。

ここでの「Y」と「N」の大きな違いとしては、構造設計の違いになっており、前者がCoreシリーズの設計構造、後者がAtomシリーズの設計構造を使用しているというものになります。Pentiumにおいては「Y、U、G」が「Pentium Gold」、「N、J」が「Pentium Silver」と分類されています。

ブランドPentium GoldPentium Silver
設計構造Core iAtom
SKUY、U、GN、J
分類図

仕様リスト

型番アーキテクチャクロック数コア /
スレッド
プロセスルールL3キャッシュTDP発表年Paassmark
スコア
(2022/01)
6500YAmber Lake Y1.1/3.4GHz2/414nm4MB5W20213040
4425YAmber Lake1.7GHz2/414nm2MB6W20191687
4415YKaby Lake1.6GHz2/414nm2MB6W20171610
4410YKaby Lake1.5GHz2/414nm2MB6W20171444
Chart by Visualizer

年々微妙な性能向上を続けてきたこのシリーズですが、6500Yからターボブーストに対応して性能が大幅に向上しています。

下位モデルのはず、「N」シリーズとの比較

比較されることが多いNシリーズと性能の差をグラフにしてみました。

上位モデルのはずのYシリーズですが、やはりコア数が2コアであることが性能に影響しています。現状のNシリーズは上位モデルであれば4コア4スレッドのため、CeleronであってもYシリーズと大きな差をつけています。

YシリーズCPU搭載のPC

Surface Goシリーズ

一番有名、というよりこのパソコン以外でこのCPUを搭載しているPCを見たことはあまりありません。


Surface Go3 8GB/128GBモデル。Surface Go2以前のPentiumモデルは性能低め。


中古です。

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