Celeron&Pentium「U」系CPUの性能まとめ(6305 7305)

Pentium&Celeronのモバイル向けモデル「U」シリーズ系統のCPU仕様をまとめました。基本的には15W前後の消費電力のモデルがUシリーズにあたり、Coreシリーズにおいても同様になります。

おことわりにはなりますが、「Celeron 6305」や「Pentium 6805」などのTigerLake以降のCPUでは命名規則が変更され、15Wのモバイル向けモデルであっても「U」の文字が外されています。そのため、この記事ではTigerLake以降のU無しモデルであっても、直系の後継であればUシリーズとみなし、一覧に入れています。

2023年以降はブランド変更

2022年9月、Intelはモバイル向けとして安価グレードの『Premium』『Celeron』の両ブランドを終了することを発表しました。2023年以降に発表される両ブランドはすべて『Intel』シリーズとして展開が継続される予定とのことですが、デスクトップ向けは不明ながら、現行のIntelCPUの中で最も歴史の古い両ブランドが終了というは個人的に衝撃です。

ただ、現状の両ブランドはCore系の『Premium Gold Y』と、Atom系の『Pentium Silver N』『Celeron N』などとかなり複雑かつ差が分かりにくい状況でしたので、これらをまとめてわかりやすくするという点ではとても合理的です。なお、これまで通り『N』『U』などの命名規則に変更はないそうですので、このページでまとめて紹介します。

このように統合される見込み

仕様リスト

ブランド
Brand Name
型番
SKU
アーキテクチャクロックコア/
スレッド
プロセスルールL3キャッシュ
Cache
TDP発売年Passmark
スコア
IntelU3000.9/4.4GHz5/610nm
Intel 7
8MB15W2023
Pentium8505Alder Lake0.9/4.4GHz5/610nm
Intel 7
8MB2022
Pentium8500Alder Lake0.9/4.4GHz5/610nm
Intel 7
8MB2022
Pentium6805Tiger Lake1.1/3.0GHz2/410nm4MB15W20204735
Pentium4405USkylake2.1GHz2/414nm2MB15W20152067
Pentium3825USkylake1.9GHz2/414nm2MB15W20151330
Pentium3805USkylake1.9GHz2/414nm2MB15W20151126
Pentium3558UHaswell1.7GHz2/222nm2MB15W20131008
Pentium3556UHaswell1.7GHz2/222nm2MB15W20131007
Pentium2127UIvy Brige1.9GHz2/222nm2MB17W20131117
Pentium2117UIvy Brige1.8GHz2/222nm2MB17W20121006
Pentium2117UIvy Brige1.8GHz2/222nm2MB17W20121006
Celeron7305Alder Lake1.1GHz5/610nm
Intel 7
8MB2022
Celeron7300Alder Lake1.0GHz5/510nm
Intel 7
8MB2022
Celeron6305Tiger Lake1.8GHz2/210nm4MB15W20202225
Celeron5205UComet Lake1.9GHz2/214nm2MB15W20191368
Celeron4305UWhiskey Lake2.2GHz2/214nm2MB15W20191694
Celeron4205UWhiskey Lake1.8GHz2/214nm2MB15W20191326
Celeron2981UHaswell1.6GHz2/222nm2MB15W2013991
Celeron2980UHaswell1.6GHz2/222nm2MB15W20131056
Celeron2957UHaswell1.4GHz2/222nm2MB15W2013819
Celeron2955UHaswell1.4GHz2/222nm2MB15W2013808
Celeron1037UIvy Brige1.8GHz2/222nm2MB17W2013975
Celeron1017UIvy Brige1.6GHz2/222nm2MB17W2013859
Celeron1007UIvy Brige1.5GHz2/222nm2MB17W2013804
Celeron927UEIvy Brige1.5GHz1/122nm1MB17W2013

長年の間ちまちまとクロック数を上げてきた印象ですが、「U」の名前が外れた瞬間大幅な性能向上を果たしています。Pentiumにいたってはデスクトップ向けGシリーズ以上の性能を発揮できそうなほどです。

最近のUシリーズ搭載ノートPC

カスタマイズモデルの再安価グレードのよく採用されているのがこれらのCPUです。例えば、2022年に発表された『VAIO SX12/SX14』ではAlder Lakeの「Celeron 7305」が採用されています。

国内外限らず、様々なモデルで採用されています。

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