最強完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」レビュー。

こんにちは。前モデル「WF-1000XM3」から二年の時を経て、史上最強とも言える完璧なノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホンが発表されましたので予約購入してしまいました。

現在(投稿時点)ではほとんどの店舗、ECサイトで「入荷待ち」というステータスとなっており、奇跡的に在庫がある店舗での購入を除き購入してから手に届くまで1カ月近くかかる状況になります。

今回は前モデル「WF-1000XM3」と比較してどのような点が変更されたかを中心に紹介していきます。

スペックシート

WF1000XM4WF1000XM3
(旧モデル)
サイズ66.9 mm x 39.2 mm x 29.4 mm78 mm x 52.4 mm x 28.3 mm
質量7.3g
(片耳)
8.5g
(片耳)
バッテリー持続時間
音楽再生
(NC オン時)
8時間6時間
バッテリー持続時間
音楽再生
(NC オフ時)
12時間8時間
バッテリーケース
充電可能回数
2回
計最大36時間
3回
計最大32時間
充電時間1.5時間
5分の充電で60分使用可能
1.5時間
10分の充電で90分使用可能
充電方式USB Type-C
ワイヤレス充電
USB Type-C
BluetoothBluetooth5.2Bluetooth5.0
対応コーデックSBC
AAC
LDAC
SBC
AAC
ドライバ6mm6mm
イヤーピースノイズアイソレーション(新開発)トリプルコンフォート
ハイブリッドイヤーロング
付属品イヤーピース
説明書
ケーブル
イヤーピース×2
説明書
ケーブル
価格(税込)33,000円27,500円

開封

「サステナブル」なパッケージに…

ソニーは環境中期目標「Green Management 2025」で「新たに設計する小型製品のプラスチック包装材全廃」というものを設定しています。この一環として、サトウキビや竹、市場で回収したリサイクル紙を由来とするオリジナルブレンドの再生紙を包装パッケージに使用しています。

このようなパッケージです。正直言って高級感は微塵も感じられませんがこれが持続可能な社会の形成に役立つのであればそれで良しとしましょう。実際のところ重要なのは中身であってパッケージは商品を保護するための箱に過ぎない、なんて思う人も多いとは思います。

前モデルとのパッケージの比較です。大幅に小型化し、商品陳列の際には幅をとらないようになっています。

か開封していきましょう。まずは外側の紙をとったところからです。「1000X SERIES」と刻印されており素朴ながらカッコよさがあります。仕方ないにしろ残念なのが、この外側の紙、ノリで固定されており一度はがすとそう簡単に元のようには戻せないです。基本的に外箱を保管している筆者ですが、さすがに保管しづらいなと感じました。

箱を開けるといきなりのご対面です。このイヤホンの外側の囲っているものも当然ながら紙でできています。先ほどと同じように一度はがすと簡単には元に戻せない仕組みは一緒です。

ケースを取り出すとこのようにだんだんと層がわかれており、細かい文字の記載なしで簡単な操作方がわかるようになっています。前モデルも似たようなイラストがあったと思いますが、このように文字を使わずに説明が行えると非常に分かりやすくて良いと思います。また、メーカーにとっても販売国ごとに印刷を変える必要がないというメリットもあります。

一番下の層は替えのイヤーピース、充電ケーブル、説明書などになります。

こちらが本体です。

「Airpods Pro(偽物)」と「WF1000XM3」との比較です。こう見ると大幅に小型化したのが分かります。

両モデルの蓋を開けてみました。素材感はかなり変わっており、「1000XM3」がツヤ感を意識したものに対して「M4」ではサラサラ感を意識しているように感じます。「Pixel 5」の触り心地に近いでしょうか。非常に好みです。

イヤホン本体のサイズもかなり小さくなっています。

自立できるように&ワイヤレス充電対応

ここまでコンパクトになった上にワイヤレス充電にも対応してくるとは、さすがとしか言いようがありません。
QI対応の充電器&リバースチャージ対応のスマートフォンの上に置くだけで充電できます。ケーブルを挿す手間は大したものではないですが、家に帰って充電台の上にポンと置くだけで充電できる。家で使う機会が少ないデバイスこそワイヤレス充電に対応していると便利だと思います。

とてつもなく簡単にペアリング可能

これまでのAndroidにおいてのBluetoothイヤホンとスマートフォンのペアリング機能の連動性は、「Airpods」をはじめとするAppleのエコシステムに遠く及ばない印象でした。しかし、Googleが2019年後半に発表した「Fast Pair」という機能を今回は採用することで、大幅に簡単にペアリングができるようになっています。

「Fast Pair」はAndroid6.0から使用可能

ケースからイヤホンを取り出すだけでペア設定のリクエストが表示され、Bluetooth設定を開くことなくペアリングすることができるようになっています。

ただし、iPhoneではこのようにはいかず、従来の動作からペアリングを行うことが必要です。

ソフトウェア面も進化

ケースや各イヤホンのバッテリー残量の表示が専用アプリ不要で確認できるようになったり、端末を探す機能が追加されたりなど、2年間分の進化を感じさせる点が詰まっています。「端末を探す(Find My Device)」アプリを利用することで、最後に接続された場所を確認することも可能です。

専用アプリでは進化という点より変更点を感じられるものもあります。以下では、前モデルとの設定画面のちがいを比較していきます。

大きな変化はありませんが、バッテリー残量表示の割合が細かくなっています。前モデルでは10%刻みだったものが、1%ごとに表示できるようになっています。

音質、使用感

完璧な装着感

ここまでの前置きが長すぎたかもしれません。まず耳につけてみて感じたのが圧倒的なフィット感です。

形状が大幅に変更されたこととイヤーピースの素材が変更されたことも相まって前モデルでは感じられなかった「フィットする位置」というのがしっかりとわかるようになりました。安定感が段違いです。

また、タッチセンサーの範囲が大きくなっていることから、操作がしやすくなっています。

ノイズキャンセリング性能が上がりすぎていませんか

今回はBluetoothSoCとノイズキャンセリングプロセッサを統合した「V1」チップを搭載することで小型化と広い帯域でのノイズ減少を可能にしているとのことで、この点は1世代分の進化とは思えないくらいに向上しています。

アンビエントサウンド(外音取り込み)機能も自然に

非常に自然な外音取り込みになりました。前モデルと比較して挙動が変化しているものが、「風音軽減機能」がアンビエントサウンド内からノイズキャンセリング内の機能となっています。また、常時風音軽減する訳ではなく、基本はノイズキャンセリングで風の中では自動でフロントマイクをオフにすることで軽減するという動きになっています。

この点は非常に高評価です。以前では風音軽減モードに一度設定するとイヤホンのみでは通常の外音取り込みに変更することができなかったため、少しばかりの手間が発生していました。

接続安定性

今回から高音質コーデックである「LDAC」に対応していますが、さすがに混雑した場所などでは時たまに接続が安定しない時があります。「SBC」や「AAC」では一切問題ありません。この点は高音質化とトレードオフの関係だとおもいます。

音質

この点においても一瞬でわかるくらい音の傾向が変化しています。

数少ないハイレゾ音源を再生

まず初めに感じたのが音の立体感、分離感が大きくなり、これまででも十分音質が良いと感じていたM3よりはるかに上を行く音質の良さです。これはLDACに対応して(ほぼ)純粋なハイレゾ音源の再生が可能になったことと「DSEE extreme」採用による性能向上が大きく寄与していると思います。

また、低音から高音までまんべんなく十分に聴き取れ、ヘッドフォンで聞いている状態に近いように感じます。

まとめ…Androidならこれ一択では?

一気に他モデルと周回差をつけたイヤホン

こんなに素晴らしいイヤホンをリリースしたソニーですが、他メーカーはどうやってこのイヤホンに対抗する製品を作るのでしょうか。非常に楽しみではあります。

音質・ノイズキャンセリング・外音取り込み・電池持ち・サイズ感・デザイン等、どれをとっても文句なしなイヤホンです。Androidユーザーにワイヤレスイヤホンを人に勧めるなら、これを選んでおけば安泰です。

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