どう見ても「Apple Watch」です。激安スマートウォッチ「Watch 6」レビュー。
健康管理や日々の運動、通知の確認など、様々な点で案外あると便利なのがスマートウォッチ。近年は「モバイルSuica」の内臓などでますます利便性が向上しています。有名なところでは「Apple Watch」や「Mi Band」「Fossil」などでしょうか。
最近「Apple Watch」が欲しいなと思い、Aliexpressにてそれっぽいものをを購入してみたのでご紹介します。
仕様・価格
このスマートウォッチは「Apple Watch」の模倣を前提に作られています。上記の画像は一枚目(左)が今回購入した「Watch 6」、二枚目(右)が「Apple Watch」になります。一見どちらも同じ物のように見えます。
仕様としては以下のようになります。
モデル名 | Watch 6 (W46) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
本体寸法 | 約44mm×38mm×10.7mm |
バンド幅 | 44mm (Apple Wathと同等) |
画面解像度 | 320×385 有機EL 1.75インチ タッチパネル |
バッテリー容量 充電機能 | 220mAh 7日間使用可能 ワイヤレス充電 |
防水機能 | IP68 |
健康的機能 | 血中酸素濃度、温度計、心拍数、血圧計、歩数計 |
その他機能 | 通知確認、ウォッチフェイス変更、目覚まし時計、 |
対応言語 | 中国語、英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語 スペイン語、ポルトガル語、日本語、イタリア語、ポーランド語 |
付属品 | 充電ケーブル、説明書 |
価格は私が購入した時点ではAliexpressにて約「2,500円」。とっても安いですね。スピーカー、GPS、セルラー機能は搭載されていません。
ちなみにですが、同時に「W26」というモデルがありますが、違いとしては「スマートウォッチ本体での通話が可能」「バッテリー容量が少し多い」という点になります。
開封
外箱です。本物を購入したことがないのでどんな外箱なのかはわかりませんが、Appleライクなデザインです。
側面にはスペックシートが印刷されています。購入時には掲載されていなかったCPUの型番が載っています。「RTL8762C」ということですが、パソコン用のオーディオや安価なRJ45ポートなどで有名な「REALTEK(リアルテック)」製のSoCであることがわかります。
このSoCの仕様としては以下のようになります。
- Bluetooth 5.0 LE
- CPU ARM Cortex-M4 (40MHz)
このSoCは高度な計算処理などを行うようなSoCではありません。参考までに現在多くの「Wear OS」用のSoCとして採用されている「Snapdragon 3100」はCPUにCortex-A7というスマートフォン向けCPUと同等レベルのものを使用しており、この違いが価格差に直結していると思われます。
開封してみました。なぜか本体がスペースに鎮座しておりませんが、税関検査で一度開封されたものだと思われます。
この赤いリューズもしっかりと再現されていますが、押し込む機能しかありません。回しても何も起こらないということです。
そっくりですね。このクオリティの高さには驚きました。安っぽさは感じられず、至るところまで本物のような作りこみです。(パクリだけど)
外装はしっかりとアルミニウムを利用していると思われ、特有の触った時のヒンヤリ感があります。
充電器は本体をこの上に載せる形です。マグネットになっていますが、磁力が弱いため非常に簡単にずれてしまいます。
機能紹介
電源を入れてみるとウォッチフェイスが表示されました。セットアップなどは表示されません。はじめに思ったのが「ベゼルが案外太い」「解像度の割に画質が悪く感じる(アンチエイリアス処理がされていないからか)」です。仕方ない点だとは思いますが、
パネルの右をスライドさせるとアップルウォッチで特徴的なアプリ一覧画面が表示されました。主要な機能を中心に紹介していこうと思います。
QRコード
スマートウォッチとスマートフォンを連携するためのアプリのリンク用QRコードが表示されます。それだけです。連携用アプリは「FitCloudPro」というものです。
専用アプリ「FitCloudPro」
上記の画像のような機能のほかに、以下のような機能もあります。「座りがち通知」や下記の画像の「ふるふる写真撮る」など、翻訳が微妙な点が多少ありますが、ニュアンスは伝わってくると思います。
アプリごとの通知のオンオフ機能がありますが、LINEは入っていません。中国初のアプリが多めです。
「ふるふる写真撮る」はスマートウォッチをカメラのシャッター代わりにすることができます。集合写真の撮影などで役に立つかもしれません。
ウォッチフェイス変更
好みのウォッチフェイスに変更することもできます。種類はありますが、もっとシンプルなものはないのでしょうかね…
細かくカスタマイズをすることはできません。画像のものから選ぶのみになります。
通知も受信可能…返信は不可
このように通知の受信も可能です。各通知をタップすると通知内容を詳しく見ることができます。(文章が長いと全文は見れない)
返信はできません。あくまでも見るのみになります。
心拍数、血圧計、血中酸素、等…
二枚目の画像のセンサーが発光して測定することができます。図のようなものが表示されていますが何回計測しても同じ図です。「やってる感」を出したのでしょうか。
まとめ
いろいろ残念な点が見えますが、この残念なポイントは「2,000円」という価格を考慮すれば妥協できる点でもあります。スマートウォッチを初めて買ってみる人や、Appleウォッチは高くて買う気になれない人などは初めてのスマートウォッチとして良いかもしれません。
しかし、電源を入れない場合は問題はないと思いますが、周りの人にアップルウォッチの偽物と気づかれたら非常に恥ずかしいと個人的に思ってしまいます。