intelの次世代SoC「Tiger Lake」発表!仕様予想。

2020年1月、Intelは「CES2020」にて次世代CPUである「Tiger Lake」を発表しました。2019年に発売されている第10世代モデルであり、10nmで製造されている「Ice Lake」と14nmで製造されている「Comet Lake」のうち、10nm+で製造された「IceLake」直系の後継CPUとなります。

・概要

・GPU性能の大幅強化

前世代に引き続きグラフィック性能が大幅に強化されています。今回の発表会によると、「Core i」シリーズのCPUにおいて長きにわたって使用されてきたアーキテクチャから、新型の「Xe」と呼ばれるアーキテクチャのGPUが搭載され、「IceLake」世代の内臓GPUに比べて約2倍の性能になっているとしています。

この点は主にグラフィックボードを利用するゲーミング向けのデスクトップPCでは変化を感じることが少ないと思われますが、ノートパソコンやGPUの搭載できないような一体型PCなどで大きな効果を発揮するだろうと思えます。今までではなかなか動かすことのできなかったある程度の3Dゲームであればプレイすることも視野に入ることもあり得るでしょう。

また、「Xe」アーキテクチャを搭載したGPUは単体のグラフィックボードやノートパソコン用のGPUとしても開発されており、開発者向けのハードウェアを2020年前半までに出荷するとしています。

・CPUの大幅な進化はなさそう

「IceLake」に引き続き、プロセスルールは10nmですが、改良を施した「10nm+」となっています。これはIntelのCoreシリーズでは恒例の形になります。現在も維持し続けているとは言えないかもしれませんが、「チックタック」の方式を引き継いでいますね。

・「thunderbolt 4」「USB4.0」を統合

thunderbolt3の後継となるデータ転送規格となるthunderbolt4がSoCのコントローラーに統合される予定となっています。ただし、この規格は次世代のUSBでもある「USB4.0」と統合される可能性があり、最大40Gbpsの転送速度をサポートするとのことです。USB3.1(Gen2)が最大10Gbps、thunderbolt3が40Gbpsであり、thunderboltからの性能向上は見られませんが、USBと統合されることによって大幅な利便性向上につながると考えられます。

・その他

正式な型番や、このTiger Lakeが第11世代Coreシリーズとして発表されるのかなどは現時点では不明ですが、CPUについては改良版であれども同じ10nmのプロセスルールであり、GPU以外の大きな変化が少ないことから、順当にいけば2019年から利用されている命名ルールでもある「Core i7-1165G7」のような形式になるだろうと予想できます。

IceLakeでの命名規則

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