第10世代 Intel CPUのまとめと解説

ついにIntelから第10世代CPUの出荷が始まりました。(U、Yのみ)

AMD CPUが量販店市場でシェア68.6%

【お詫びと訂正】初出時、AMD CPU搭載PCが量販店市場で68.6%のシェアを獲得という内容で掲載しておりましたが、データに取り違えがあり、実際はCPU単体のシェアにおいてAMDが68.6%であり、搭載PCの数値ではないことがわかりました。お詫びして訂正させていただきます。 …

最近はデスクトップ市場においてAMD CPUに押されている状況にあるインテルですが、未だデスクトップ向け第10世代CPUは発表されていません。

複雑化するノートPCののCPUまとめ(インテル Core)

4月も近くなり、新生活に向けてパソコンを新調しようとする人が多い季節になりました。 そこで今回は近年急速に複雑化しているノートパソコン用CPUの種類をまとめてみました。

  • 今回投入予定の第10世代CPU一覧 

  • 第10世代CPUの特徴 

開発ネームは「Ice Lake」、同社初の10nmプロセス技術を使用しています。プロセスルールの微細化は2014年に販売されたBroadwell以来、実に5年ぶりのことになります。また、Wi-Fi 6とThunderbolt 3に対応し、内臓GPU性能においては現行チップの2倍となる最大64個のGPU実行エンジンをサポートする。熱設計電力(TDP)は、14nm世代チップの35Wに比べ、9~28Wに抑えられている。



1.プロセッサーナンバーのルール変更

第9世代までのナンバールール Core i5-8250Uの場合

第10世代のナンバールールCore i5-1035G7の場合

Core iシリーズ始まって以降初の変更だと思われる。”Core””グレード””世代,型番”シリーズ”であったものが、”Core””グレード””世代,型番,シリーズ””GPUグレード”に変更されている。また、シリーズの部分でもアルファベットでUやYなどとなっていたが、数字での区別方法に変更された。
5はTDP15Wのモデル、8はTDP28Wのモデル

2.GPU性能の向上

Intel曰くIce Lakeでは第11世代のグラフィックユニットを搭載しており、GPU実行エンジンを最大64個で1.1GHz駆動させることで、FP32で1.12TFlopsの処理性能を実現したとしている。第八世代のGPUでのGPU実行エンジン数は最大48個であったので、最大30%ほどの増加となる。また、GPU性能の向上に伴い、メモリ性能も不可欠であることから向上している。DDR4-3200, LPDDR4-3733に対応している。
3.CPU性能
Whisky Lake比5~10%のシングルスレッド性能向上としている

10nmプロセスを初めて本格的に採用しているものであるが、Intelはそこまで大きくCPU性能の向上をアピールしていない。これは動作周波数が前世代CPUほど上昇していないと考えられる。似た条件のCPUで比較を行うと、14 nmで製造されているWhiskey LakeのCore i7-8665Uでのターボブースト時の動作周波数は4.80 GHzまで上昇するが、Core i7-1065G7でのターボブースト時の動作周波数は3.90 GHzどまりとなっている。この点は今後の改良などで上昇していくものだろうと思うが、現状の技術ではターボブーストの性能はここまでであるというのがわかる。

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