AQUOS sense 歴代機種のスペック比較

国内のSIMフリースマートフォンの中でもトップクラスの人気を誇る「AQUOS sense」シリーズ。2017年から始まったこのシリーズは鴻海傘下となったシャープのスマートフォン事業復活の象徴的存在な印象もあります。2017年発売の「AQUOS Sense」発売から2022年の「AQUOS Sense7」まで、派生モデルを含めると約11種類ほど発売されてきました。今回は「無印」「Lite」「Plus」の系統ごとにスペックを比較していきます。また、2020年から5G対応機種も発売されています。

「Sense 5G」

「5G」

Senseシリーズ初の第五世代移動通信システム(5G)対応機種になます。無印「Sense4」とデザインはほぼ同一であり、アンテナのラインの位置が違う程度の差になります。

後継機種は出ていないため、「Sense4」とのスペックを比較します。(主な変更点は赤文字にしています)

機種名AQUOS
Sense 5G
AQUOS
Sense 4
販売キャリアSIMフリー
ドコモ(SH-53A)
au(SHG03)
Softbank
SIMフリー
ドコモ(SH-41A)
(発売時)
現段階のOSバージョン
(Android 11)(Android 10)
Android 11
SoCSnapdragon 690
5G対応
Snapdragon 720G
Antutuスコア
(同CPUの平均)
約27万点約28万点
RAM/ストレージ
MicroSD
4GB/64GB(UFS2.1)
最大1TB
4GB/64GB(UFS2.1)
最大1TB
アウトカメラ/インカメラ1200万画素
1200万画素
800万画素
/800万画素
1200万画素
1200万画素
800万画素
/800万画素
ディスプレイ5.8インチ
2280×1080
ノッチ
5.8インチ
2280×1080
ノッチ
Wi-Fi対応規格
Bluetooth
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
バッテリー4,570mAh
USB PD
4,570mAh
USB PD
連続待受時間
(LTE)
約760時間(ドコモ)
約930時間(SIMフリー)
約820時間(ドコモ)
約1,020時間(SIMフリー)
生体認証指紋/顔指紋/顔
ハイレゾ再生
ラジオ再生
おサイフケータイ/NFC●/●●/●
DSDV対応
(SIMフリー版のみ対応)
防水/防塵IPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6X
サイズ
重量
148×71×8.9mm
約178g
148×71×8.9mm
約176g

無印シリーズ

毎年一機種ずつ発売されており、販売台数も一番多いであろう主力モデルです。

・横にスライドすることで表をスクロールできます。

機種名AQUOS
Sense
AQUOS
Sense2
AQUOS
Sense3
AQUOS
Sense4
AQUOS Sense6
AQUOS Sense6s
AQUOS Sense 7
販売キャリアSIMフリー
AU(SHV40)
ドコモ(SH-01K)
SIMフリー
AU(SHV43)
ドコモ(SH-01L)
SIMフリー
AU(SHV44)
UQモバイル
ドコモ(SH-02M)
SIMフリー
ドコモ(SH-41A)
SIMフリー
ドコモ (SH-54B)
au (SHG05)
楽天
SIMフリー
ドコモ
au
(発売時)
現段階のOSバージョン
(Android 7.1)
Android 9.0
(Andoid 8.1)
Andoroid 9.0
(Android 9.0)
Android 10
(Android 10)
Android 11
(Android 11)
Android 12
Android 12
SoCSnapdragon 430Snapdragon 450Snapdragon 630Snapdragon 720GSnapdragon 690 5G
Snapdragon 695 5G
Snapdragon 695 5G
Antutuスコア
(同CPUの平均)
約7万点約9万点 約11万点約28万点約32万点約39万点
RAM
(メモリ)
3GB3GB4GB4GB4GB・6GB6GB
ストレージ
MicroSD
32GB
最大400GB
32GB
最大512GB
4GB
最大512GB
64GB(UFS2.1)
最大1TB
64GB・128GB
(UFS2.2)
最大1TB
128GB
アウトカメラ1310万画素1200万画素1200万画素 広角
1200万画素 超広角
1200万画素 広角
1200万画素 超広角
800万画素 望遠
4800万画素 広角
800万画素 超広角
800万画素 望遠
【広角】5030万画素
【超広角】800万画素
インカメラ500万画素800万画素800万画素800万画素800万画素800万画素
ディスプレイ5インチ
1920×1080
ゴリラガラス3
5.5インチ
2160×1080
ゴリラガラス3
5.5インチ
2160×1080
5.8インチ
2280×1080
ノッチ
6.1インチ
2432×1080
有機EL
6.1インチ
2432×1080
有機EL
Wi-Fi対応規格
Bluetooth
IEEE802.11 b/g/n
(Wi-Fi 4)
Bluetooth 4.2
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 4.2
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.0
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
IEEE802.11 a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
IEEE802.11 a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
バッテリー2,700mAh2,700mAh4,000mAh4,570mAh4,570mAh4,570mAh
連続待受時間
(LTE)
約650時間約540時間約910時間約820時間(ドコモ)
約1,020時間(SIMフリー)
4GB:930時間
6GB:880時間
4GB:930時間
6GB:880時間
生体認証指紋指紋/顔指紋/顔指紋/顔指紋(画面内)/顔指紋(画面内)/顔
ハイレゾ再生
ラジオ再生ラジスマラジスマ
おサイフケータイ/NFC●/●●/●●/●●/●●/●●/●
DSDV対応
(SIMフリー版のみ対応)

(SIMフリー版のみ対応)

(SIMフリー)
※eSIM+nano

(SIMフリー)
※eSIM+nano
防水/防塵IPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6X
サイズ
重量
144×72×8.6mm
約144g
148×71×8.4mm
約155g
147×70×8.9mm
約167g
148×71×8.9mm
約176g
152×70×7.9mm
約156g
152×70×8.0mm
約158g

トレンドをうまく取り入れ順調な進化を遂げています。変化点としては3から4の方が大きな変化に感じるのではないでしょうか。トリプルレンズもありますが、SoCの性能向上が大きいですね。ミドル帯下位クラスの630番台からミドルハイともいうべきクラスの700番台になったことでグラフィック性のみならず、全体的な性能が2.4倍近くまで向上しています。ゲーミングマシンとしての使用も不可能ではないない性能です。また、バッテリー容量が4,500mAhと国内メーカーのスマートフォンとしては最大級の容量なのも良いポイントです。画面サイズも大型化しつつも、ノッチデザインの採用で縦横の大型化は1㎜程度に抑えられています。

2021年にはSense6が発表されました。「R6」と揃えたいことや「Sense 5G」と紛らわしいという理由などから、連番の「5」にしなかったと考えられます。指紋認証位置の変更や有機ELの採用、5G対応など、スマートフォンとして非常にスタイリッシュになりました。ここまで機能が向上してくると「7」「8」ではどこを改善するのか、と思ってしまいます。

7ではカメラセンサーが大型化され、代わりに望遠レンズが廃止されました。その他のスペックに大きな変更はありません。


Plusシリーズ

Senseシリーズでは上位モデルに当たる機種陣です。

・横にスライドすることで表をスクロールできます。

機種名AQUOS
Sense Plus
AQUOS
Sense3 Plus
AQUOS
Sense4 Plus
販売キャリアSIMフリーSIMフリー
AU(SHV46)
Softbank
Rakuten
Rakuten
SIMフリー
(発売時)
現段階のOSバージョン
(Android 8.0)
Android 9.0
(Andoroid 9.0)
Android 10
(Android 10)
Android 11
SoCSnapdragon 630Snapdragon 636Snapdragon 720G
Antutuスコア
(同CPUの平均)
約11万点約14万点約29万点
RAM/ストレージ
MicroSD
3GB/32GB
最大400GB
6GB/64GB・128GB
最大512GB
8GB/128GB(UFS2.1)
最大1TB
アウトカメラ/インカメラ1640万画素/800万画素1200万画素
1310万画素
/800万画素
4800万画素
500万画素
190万画素
深度レンズ
/800万画素・深度レンズ
ディスプレイ5.5インチ
1920×1080
ゴリラガラス3
6インチ
2220×1080
6.7インチ
2400×1080
パンチホール
TFT(IGZOではない)
90Hz駆動
Wi-Fi対応規格
Bluetooth
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5
IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
バッテリー3,100mAh4,000mAh4,120mAh
連続待受時間
(LTE)
約670時間約640時間約720時間
生体認証指紋指紋/顔指紋/顔
ハイレゾ再生
Dolby Atmos
ラジオ
おサイフケータイ/NFC●/●●/●●/●
DSDV対応
(SIMフリー版のみ対応)
不明
防水/防塵IPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6X
サイズ
重量
151×71×8.9mm
約157g
160×75×8.7mm
約175g
166×78×8.8mm
約198g

Sense無印よりかは性能は欲しいけどハイエンドモデルほどは必要ないといった需要を満たすモデルです。

無印Plusはなんとも中途半端な仕様だなとも思います。 メモリが3GB/32GBなのはなんとも言えません。また、表には記載されていませんが、本体の素材がアルミではなくプラスチックですので安っぽく感じてしまうかもしれません。一目見ただけではほぼ同じサイズの「AQUOS Sense2」の方が高級感がある上位モデルのようにも見えます。しかたないかもしれませんが後継のSense3の完全下位モデルとなっています。

2020年に発表された第三世代モデルである「Sense4 Plus」はさながら別シリーズのスマートフォンのようなデザイン、性能変化が起きています。指紋センサーは背面に移動し、背面クアッドレンズ&前面デュアルレンズになりました。さらに画面サイズはこれまでのAQUOSシリーズでは最も大きいであろう6.7インチでパンチホールデザイン、まるで「Redmi Note 9s」かのようなスペック構成、見た目になっています。ここまで攻めたスマートフォンが完全国内向けに発売されるのも珍しい気がします。

残念ながら2021年モデルは発売されませんでした。無印モデルの性能が上がりすぎてしまったのもあるのではないでしょうか。差別化が難しくなってきたのだろうと推測できます。

2022年には『Sense 7 Plus』が発売されました。無印モデルとの性能差はほとんどありませんが、動画専用に強化されているのが特徴です。AQUOSでは史上初の動画再生専用プロセッサを搭載しており、テレビなどと同じようにフレームを補完して模擬的に120fpsの描写を行えます。


Sense4 Plusの背面

「Lite」シリーズ

「Sense」シリーズでも廉価グレードのモデルになります。といってもCPUなどの基本的なスペックにほとんど大きな変化はなく、デザインなどの一部やカメラ構成などにとどまります。

・横にスライドすることで表をスクロールできます。

機種名AQUOS
Sense Lite
AQUOS
Sense3 Lite
AQUOS
Sense4 Lite
販売キャリアSIMフリーRakutenRakuten
(発売時)
現段階のOSバージョン
(Android 7.1)
Android 9.0
(Android 9.0)
Android 11
(Android 10)
Android 11
SoCSnapdragon 430Snapdragon 630Snapdragon 720G
Antutuスコア
(同CPUの平均)
約5.5万点約8.5万点約29万点
RAM/ストレージ
MicroSD
3GB/32GB
最大400GB
4GB/64GB
最大512GB
4GB/64GB
最大512GB
アウトカメラ/インカメラ1310万画素/500万画素1200万画素/800万画素1200万画素+800万画素
/800万画素
ディスプレイ5インチ
1920×1080
ゴリラガラス3
5.5インチ
2160×1080
5.8インチ
ノッチ
2280×1080
Wi-Fi対応規格
Bluetooth
IEEE802.11 b/g/n
(Wi-Fi 4)
Bluetooth 4.2
IEEE802.11a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.0
IEEE802.11a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
バッテリー2,700mAh
USB2.0
4,000mAh
USB2.0
USB PD
4,570mAh
USB2.0
USB PD
連続待受時間
(LTE)
約540時間約910時間約1,020時間
生体認証指紋指紋/顔指紋/顔
ハイレゾ再生
おサイフケータイ/NFC●/●●/●●/●
DSDV対応不明
防水/防塵IPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6X
サイズ
重量
144×72×8.5mm
約147g
147×70×8.9mm
約167g
148×71×8.9mm
約176g

無印モデルと仕様上の差はほとんどありません。Sense3とSense4では背面カメラが2つから1つ、3つから2つに削減されています。

Sense Liteでは、前面ディスプレイのガラスが2.5Dではなく平面となっています。見た目上の美しさはなくなるかもしれませんがフィルムを端まで貼ることができます。Sense3、4は2.5Dガラスでカメラの数だけの違いです。

「Sense basic」「Sense3 basic」「Sense4 basic」

主にビジネス、法人向けとしてラインナップされていましたが、Sense3から一般向けの最下位グレードとして発売されている機種になります。「Lite」シリーズよりも思い切った機能の削減が行われており、価格も安価です。

・横にスライドすることで表をスクロールできます。

機種名AQUOS
Sense basic
AQUOS
Sense3 basic
AQUOS
Sense4 basic
販売キャリアソフトバンクソフトバンク
au
UQモバイル
ワイモバイル
(発売時)
現段階のOSバージョン
(Android 8.0)(Android 9.0)
Android 11
(Android 10.0)
Android 11
SoCSnapdragon 430Snapdragon 630Snapdragon 720G
Antutuスコア
(同CPUの平均)
約5.5万点約8.5万点約28万点
RAM/ストレージ
MicroSD
3GB/32GB
最大400GB
3GB/32GB
最大512GB
3GB/64GB
最大1TB
アウトカメラ/インカメラ1310万画素/500万画素1200万画素/800万画素1200万画素+800万画素
/800万画素
ディスプレイ5インチ
1920×1080
ゴリラガラス3
5.5インチ
2160×1080
5.8インチ
ノッチ
2280×1080
Wi-Fi対応規格
Bluetooth
IEEE802.11 b/g/n
(Wi-Fi 4)
Bluetooth 4.2
IEEE802.11a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.0
IEEE802.11a/b/g/n/ac
(Wi-Fi 5)
Bluetooth 5.1
バッテリー2,700mAh4,000mAh
USB PD
4,570mAh
USB PD
連続待受時間
(LTE)
約540時間約910時間約1150時間
生体認証顔認証顔認証
ハイレゾ再生
おサイフケータイ/NFC
DSDV対応
防水/防塵IPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6XIPX5・8 / IP6X
サイズ
重量
144×72×8.5mm
約147g
147×70×8.9mm
約167g
148×71×8.9mm
約176g

指紋認証とおサイフケータイ、NFCが非搭載になっています。(Sense4 basicではおサイフケータイ対応) 指紋センサーがないことから全面下部は余分なスペースになっています。

その分、価格がさらに引き下げられており、1万円台後半から購入できるものもあります。ただ、最近のモデルとしては搭載メモリ容量が少なめです。Sense4の「SDM720G&RAM3GB」という、SoCとRAMのバランスも悪く感じます。

1件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です